翌年の東京ドーム開場が決まり、シーズン公式戦のラストゲームを迎えた後楽園球場。巨人vs広島を見届けようと集まった5万人の観客の前で珍ホームランが飛び出した。打ったのは吉村禎章(巨人)。本塁打の放物線自体は普通のものだったが、カウントが4ボール2ストライクだった。広島の捕手・達川光男が巧みな話術で審判のカウントミスを誘ったが裏目の被弾。最後まで後楽園球場は巨人に微笑んだ。