プロ野球2016 ココが変わってどうなった?【球場&応援編】
昨季から福岡ヤフオク!ドームに、ホームランテラスができたのは記憶に新しい。
そして今季も、3つの球場で新たな設備面での変化が起きている。テラスは球場の広さに関わる変化だった。今季はどのような変化があったのか? 主な3球場を紹介しよう。
昨年12月から、西武プリンスドームは人工芝の張替えを敢行。ミズノ社製の野球専用人工芝で、NPBのホームスタジアムでは初採用のもの。クッション性と耐久性を両立させており、選手たちの話を聞く限り、「走りやすい」と評判のようだ。
その言葉通り、昨シーズン69試合で29個(1試合あたり0.4個)だった盗塁は、今シーズンは6試合終了時点で4個(1試合あたり0.7個)と、昨シーズンの倍のペースで盗塁を成功させている。
超重量級打線に機動力が加われば鬼に金棒。また、西武プリンスドームでは、試合後にファンをグラウンドに招き入れるイベントを開催している。現地に行ったらぜひ自分の足で”フカフカ感”を確かめて欲しい。
グラウンド内の変化は、やはりホームチームに有利に働くのだろうか? ここまでの各チーム地元球場での勝敗を振り返ると…。
<広島>
※昨シーズン地元球場勝率.545
9試合6勝3敗 勝率.667(呉開催は除く)
<西武>
※昨シーズン地元球場勝率.559
6試合4勝2敗 勝率.667(大宮開催除く)
<楽天>
※昨シーズン地元球場勝率.444
12試合5勝6敗1分 勝率.455
楽天は唯一負け越しているものの、昨季の同時期より、勝率はアップ。広島、西武の2球団も、1割以上の勝率アップだ。まだ序盤とはいえ、各球団にとっては嬉しいデータだろう。
現状を見る限り、グラウンド内の変化は吉と出ている3球団。今後も地元球場の変化が、どのような影響を与えるのか、注目していきたい(記録は4月17日現在)。
文=勝田 聡(かつた さとし)
松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。