◎有原航平
○高梨裕稔
大谷翔平のWBC辞退で開幕投手競争路線が確定。昨季11勝の有原航平が最有力だが、3月2日の中日戦で4回5失点の乱調。巻き返しの最中だ。
一方、2番手の高梨裕稔は千載一遇のチャンスを生かすべく快投を連発。14日のDeNA戦では5回2安打無失点の完璧なデキで開幕投手の座を射程圏内に。栗山英樹監督のサプライズ起用も含め、開幕直前まで混戦模様だ。
◎ジョンソン
○野村祐輔
沢村賞投手と最多勝投手のハイレベルな争い。両者ともに3月15日時点でオープン戦無失点。日本シリーズの起用法から考えるとジョンソンがやや有利に見えるが、緒方孝市監督の決断に注目。
◎小川泰弘
○石川雅規
昨季は小川泰弘が開幕投手を勝ち取ったヤクルトだが、今年は石川雅規が猛チャージをかけている。
オープン戦初戦から3回6失点を喫し、ここからが勝負の小川に対し、石川は春季教育リーグを含めて、3試合を投げて計9回を無失点の快投中。現役トップの通算152勝左腕が怒涛のスタートダッシュで、小川の背後にピッタリと張りついた。
◎大野雄大
○吉見一起
本命は昨季も開幕投手を務めた大野雄大。3月5日のロッテ戦では4回4失点の乱調だったが、11日のソフトバンク戦では6回1安打無失点の好投。着々と調子を上げており、開幕マウンドはほぼ間違いないだろう。
しかし、対抗の吉見も虎視眈々とアピール。3月15日時点で2試合に登板し、8回1失点、防御率1.13。こちらも好調で2人のレースオープン戦最終盤まで続きそうだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)