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家族のためにも活躍を! 今オフ結婚を発表したプロ野球5人の選手に大注目

 人生の一大イベントである結婚。それはプロ野球の世界でも同様で、自分のためにプレーするのと守るべき家族のためにプレーするのは、意味合いが変わってくるだろう。

 昨季パ・リーグMVPの柳田悠岐(ソフトバンク)は2015年7月に結婚していたことをオフに発表(2016年1月7日には長女が誕生)。家族ができたことを胸に秘めながら、トリプルスリー&チームの2年連続日本一を成し遂げた。柳田のように、今オフ結婚・婚約を発表した選手からさらなる飛躍を誓う男たちを紹介したい。(年齢は2016年開幕時のもの)


千賀滉大(ソフトバンク・23歳)


 最速156キロの剛速球と“お化け”と称されるフォークが武器の千賀。1月30日で23歳を迎える6年目右腕は、1学年下で広島県出身の一般女性との結婚を発表した。優勝旅行にも夫人を伴って参加しており、工藤公康監督にも挨拶を済ませたという。


 2013年に彗星のごとく現れた千賀だったが、その後は右肩痛に苦しむ日々が続いた。それでも夫人の献身的な支えもあり、昨季は夏場に1軍合流。先発で2勝を挙げ、ポストシーズンでは切り札的存在として好救援を見せた。

 今季は年間通してのローテーション入りをうかがう。指揮官も競争の中に入れる意向を示しており、負けられない戦いが始まる。底知れぬポテンシャルを秘める背番号41は、新婚パワーで突き進んでいく。


内竜也(ロッテ・30歳)


 無限のポテンシャルといえば、この男も負けていない。ロッテ・内は150キロ前後の直球とキレ味抜群のスライダーで数々の好打者を抑えてきた。しかし、ケガがちなのが玉に瑕。2014年まで5年連続で何かしらの手術を経験するほどである。

 そんな内にも転機の予感だ。20代の一般女性と結婚し、挙式を済ませたことを昨年の大晦日に発表。オフの手術の予定もないようで、満を持して開幕から全快ぶりを見られる可能性が膨らむ。加えて、親戚にあたるオコエ瑠偉(関東一高)がプロ入り。同じパ・リーグの楽天に入団したことで、身内同士の対決も実現しそうだ。

 奮起する材料が揃った今季の内。チーム6年ぶりの日本一に向け、その右腕を振りまくる。


亀澤恭平(中日・27歳)


 ナゴヤでは「マシャロス」ならぬ「カメロス」という言葉があるとか。人気急上昇中の亀澤が1月18日に幼なじみとの結婚を発表。これにショックを受けた女性が少なからずいるようだ。


 独立リーグ出身で、育成選手上がり。それゆえにガッツも人一倍。昨季は移籍した中日で水を得た魚のごとく暴れまわり、106試合に出場。ベテラン・荒木雅博から二塁のレギュラーを奪う飛躍のシーズンを過ごした。

 「自分一人ではなくなりましたし、さらに上を目指して頑張る」と意欲を示した亀澤。チームを盛り上げるムードメーカーとして欠かせない男は今季、全試合出場を目指す。


三上朋也(DeNA・26歳)


 オーバースローとサイドスローを織り交ぜた“千手観音投法”で名を馳せる三上。2年目の昨季シーズン途中で、フリーアナウンサーの関根和歌香さんと結婚していたことが明らかになった。

 和歌香夫人は5歳年上の「姉さん女房」で名古屋のテレビ局に勤めていたが、昨年3月に退社。右ヒジ痛に苦しむ三上を同居しながら支え、8月以降の1軍復帰にこぎ着けた。三上は閉幕までに21試合に登板。防御率0.81と好成績を残した。


 ラミレス新監督の下、今季はセットアッパーを任される予定。夫人の支えを受けながら、年間通しての活躍を誓う。


中島宏之(オリックス・33歳)


 捲土重来を期す。NPB復帰1年目はファンを裏切る成績となった中島がシーズン終了後、モデルの相沢紗世さんとの結婚を発表。紗世夫人は女児の出産もしており、パパとしてその背中を見せる必要がある。

 独身時代は甘いマスクと屈託のない笑顔で女性人気が高く、オリックスに移籍してからも背番号1のグッズを身に着けたファンが多く見られた。これまで応援してきたファンのためにも、結婚してパワーアップした姿を求めたい。

 今季は一塁手または三塁手での起用が濃厚。「裕之」から「宏之」への改名も発表され、結果を残すことになりふり構わない姿勢がのぞく。新妻のため、愛娘のため、そしてファンのために中島は打ちまくる。


文=加賀一輝(かが・いっき)

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