「みやざきフェニックス・リーグ」は、1990年9月に、当時のイースタン・リーグ6球団が参加し「教育リーグ」として行われていた試合がルーツ。
当初は関東エリアの球場を拠点としていたが、そこから高知での「黒潮リーグ」や沖縄での「ハイサイ沖縄リーグ」などへと発展。参加チームも、NPB球団に混じって社会人球団や台湾球団などがプレーしていた時代もあった。
そんな紆余曲折を経て、宮崎での一極集中開催となり「NPB12球団、韓国3球団、四国アイランドリーグplus選抜1球団」という全16チーム参加のスタイルになったのが2011年。以来、同じ形で行われている。
試合会場はすべて宮崎県内で、宮崎市のアイビースタジアム、生目の杜運動公園第2野球場、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎、KIRISHIMAひむかスタジアム、SOKKENスタジアム、清武総合運動公園第2野球場、西都市の西都原運動公園野球場、日南市の天福球場、南郷スタジアム、日向市のお倉ヶ浜総合公園野球場、綾町の錦原野球場の8カ所。
試合日程は10月9日(月・祝)から30日(月)まで。13日(金)、18日(水)、27日(金)の予備日以外は、上記の球場で試合が行われる(全144試合)。原則としてどの試合も12時30分プレーボールとなっているが、一部、時間が前後しているケースもあるので、詳細は「みやざきフェニックス・リーグ」の特設サイトにて要確認を。なお、例年通り、入場は全試合無料となっている。
また、一部の試合では始球式の投手も募集中だ。小学生以上なら誰でも参加が可能で、往復はがきでの事前申し込みが必要。希望者が重なれば抽選となるが、それを突破すれば、マウンドに立つことができる。
公式戦ではないとはいえ、プロ野球の試合であることには変わりない。そこで投じた一球は、なによりの思い出となるはずだ。
募集期間は9月22日まで(消印有効)。応募先や対象試合などの詳細は、こちらも「みやざきフェニックス・リーグ」の特設サイトを参照すべし。
もちろん、始球式に参加せずとも、試合は楽しめる。来季の飛躍を誓う若手だけでなく、ポストシーズンの調整としてレギュラークラスの選手が参加することも珍しくない。時間が許す方は、ぜひとも秋の宮崎に足を運んでみてはいかがだろうか。
文=藤山剣(ふじやま・けん)