借金のワーストランキングは以下の通り。
1位
石川雅規(ヤクルト)
借金10(23試合:4勝14敗/防御率5.11)
2位タイ:宮國椋丞(巨人)
借金6(17試合:1勝7敗/防御率4.74)
2位タイ:小野泰己(阪神)
借金6(14試合1勝7敗/防御率4.64)
2位タイ:原樹理(ヤクルト)
借金6(24試合:3勝9敗/防御率3.91)
2位タイ:ブキャナン(ヤクルト)
借金6(23試合:6勝12敗/防御率3.51)
6位タイ:内海哲也(巨人)
借金5(12試合:2勝7敗/防御率5.77)
6位タイ:岩貞祐太(阪神)
借金5(16試合:4勝9敗/防御率5.28)
8位タイ:井納翔一(DeNA)
借金4(22試合:5勝9敗/防御率3.79)
8位タイ:山中浩史(ヤクルト)
借金4(13試合:2勝6敗/防御率5.14)
8.吉見一起(中日)
借金4(14試合:3勝7敗・防御率5.23)
(※成績は9月14日現在)
今季16年目のベテラン、石川雅規(ヤクルト)が9月12日の中日戦でも打ち込まれ、なんと自身11連敗。ダントツの借金王となっている。今後は、いったん9月13日付で登録抹消となり、2軍で再調整の予定。
現役最多の通算勝利数(156勝)を誇り、2008年には最優秀防御率のタイトルを獲得している石川。残り試合は少ないが、せめて連敗には終止符を打ってシーズンを終えたいところだろう。
宮國椋丞は、厳密に言うと先発で1勝6敗、リリーフで0勝1敗なので、先発だけなら借金は5。それでも、ランクインは避けられない。高卒1年目で6勝を挙げ、将来のエース候補の筆頭格だった宮國も、今季が6年目。2015年、昨季はセットアッパーとして30試合以上投げていただけに、役割を固定したほうが力を出せるのではないだろうか。
2度ずつ最多勝のタイトルを獲得し、エースとして君臨していた内海哲也(巨人)と吉見一起(中日)もランクインしてしまった(2011年は両者が18勝で同時受賞)。内海は2013年の13勝、吉見は2012年の13勝を最後に2ケタ勝利から遠ざかっている。往年のピッチングを取り戻してほしい…。
なお、逆に貯金のランキングは薮田和樹(広島)が貯金11(14勝3敗)、菅野智之(巨人)が貯金10(15勝5敗)、田口麗斗(巨人)が貯金9(12勝3敗)。巨人では、3本柱のもうひとりマイコラスが貯金7(13勝6敗)なので、この3人だけで26もの貯金を作っている。
ただ、巨人のチーム成績は65勝61敗3分で貯金4。内海や宮國以外にも、多くの浪費家が巨人にはいるようだ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)