■メジャー
61試合:打率.192(104打数20安打)/0本塁打/7打点/2盗塁
マイナー契約でキャンプに参加。スプリングトレーニングから絶好調を維持し、なんと打率.455でメジャー切符を獲得。代走、守備固めを中心に出場した。なかなか結果を残せず、メジャーリーグ関係者にとって「眉唾」的な存在になりつつあった日本人遊撃手だが、川崎は広い守備範囲がメジャーでも通用することを証明した。
■メジャー
96試合:打率.229(240打数55安打)/1本塁打/24打点/7盗塁
■マイナー
25試合:打率.250(60打数15安打)/0本塁打/3打点/3盗塁
ショートのレギュラーを務めるホセ・レイエスの故障で前半戦は多くの出場機会を得る。後半戦はケガ人や移籍の穴を埋め、メジャーとマイナーを行き来。円形脱毛症になりながらもシーズンをやり遂げた。おかしな英語を使うジャパニーズとして人気が沸騰したのもこの年。シーズン終了後、自由契約に。
■メジャー
82試合:打率.258(240打数62安打)/0本塁打/17打点/0盗塁
■マイナー
44試合:打率.276(116打数32安打)/0本塁打/9打点/1盗塁
マイナー契約で再契約し、穴埋め要因として活躍。前年はショートでの出場が多かったが、この年はセカンドがメイン。サードでのスタメン出場もあった。球団史上最長の延長19回の死闘でサヨナラ打を放つなど、トロントのファンの記録に残る活躍を見せた。
■メジャー
23試合:打率.214(28打数6安打)/0本塁打/2打点/0盗塁
■マイナー
62試合:打率.245(196打数48安打)/0本塁打/8打点/8盗塁
FAから再契約でブルージェイズ3年目のシーズンに突入。マイナーで開幕を迎えたが、欠員が出るたびにメジャーに召集され、4往復ののち、セプテンバー・コールアップ(メジャーの公式戦に出場できる登録人数が25選手から40選手に広がること)によりメジャーでフィニッシュ。ポストシーズンではロースターに入れなかったが、ベンチ入りしてチームを鼓舞した。ムードメーカーとしてチームになくてはならない存在にはなったが、成績的には不完全燃焼か。
■メジャー
14試合:打率.333(21打数7安打)/0本塁打/1打点/2盗塁
■マイナー
102試合:打率.255(314打数80安打)/1本塁打/39打点/20盗塁
FAになりカブスとマイナー契約。欠員補充でメジャーに昇格することもあったが、なかなか出場機会を得られず、マイナー期間が長かった。ポストシーズンではその明るさと人柄を買われてチームに帯同。108年ぶりのワールドシリーズ制覇の陰の立役者となった。
マイナー契約でスプリングトレーニングに参加したが、開幕でのメジャー切符をつかむことはできず、自由契約に。例年のように再契約が濃厚だったが、日本復帰を決意。古巣・ソフトバンクで現役生活の集大成を迎えようとしている。
文=落合初春(おちあい・もとはる)