田中将大を待ち構えるアメリカンリーグの強打者たち!覚えて絶対に損はない10選手!
前回の先発(日本時間17日)だったカブス戦では8回を2安打無失点、10奪三振と好投し、2勝目をマークしたヤンキースの田中将大。次回登板は日本時間23日午前8時過ぎ、フェンウエイパークで行われるレッドソックス戦が予想される。昨季のワールドシリーズを制し、世界一に輝いた相手に、田中がどんな投球を見せるか楽しみだ。
メジャーリーグの「知っているようで知らなかった」知識をお伝えするこのコーナー。第4回目は田中を迎え撃つメジャー屈指の打者たちを、同地区であるアメリカンリーグ東地区の選手を中心に紹介しよう。テレビ観戦では是非とも参考にして欲しい。
【ボストン・レッドソックス】
#34デビッド・オルティーズ(39)右投左打
(イラスト=横山英史/
『ベースボールイラストレーション』連載中)
レッドソックスに3度のチャンピオン・フラッグをもたらしたドミニカ共和国出身の強打者。昨季は30本塁打、103打点をマーク。ポストシーズンでは相手投手陣に警戒され、27個の四球(敬遠)をゲットした。愛称はビッグ・パピ(Big Papi)。その迫力ある風貌とは異なる、可愛い愛称で親しまれている。ちなみにその意味は「頼れるお父さん」だ。
#15ダスティン・ペドロイア(31)右投右打
公称173センチも、実際は170センチに満たないといわれる身長ながら、広い守備範囲と堅実なグラブ捌きを見せる内野手。ムードメーカーで走攻守三拍子そろったメジャー屈指の好選手だ。三振が少なく、打率3割前後を常時キープする、田中にとっては厄介な打者といえるだろう。
#12マイク・ナポリ(33)右投右打
エンゼルスからレンジャーズを経て2012年に移籍。昨季は23本塁打のうち満塁本塁打が3本。さらに2本をヤンキースタジアムで放っている。田中は一発に注意だ。
【ボルティモア・オリオールズ】
#19クリス・デービス(28)右投左打
オリオールズの主砲。2011年に上原浩治とのトレードでレンジャーズから移籍してきた。昨季160試合に出場、53本塁打、138打点で二冠王に輝いた。広角にも打てる器用さもあるが、一方で昨季は199個の三振を記録するなど脆さもある。
#13マニー・マチャド(22)右投右打
身体能力が高いアスリート系内野手。2010年ドラフト1巡目(全体3位)で指名を受けた逸材。昨季から三塁手のレギュラーに定着し、メジャー最多の51本の二塁打を記録。守備はメジャーのトップクラスでゴールドグラブ賞を受賞している。伸び盛りの野手だ。
【トロント・ブルージェイズ】
#10エドウィン・エンカナーシオン(31)右投右打
ドミニカ共和国出身の、メジャー屈指の長距離砲。2009年にレッズから移籍し2012年に42本塁打、110打点、昨季は36本塁打、打点104と文句なしの成績を残している。昨年はオールスターゲームに初出場するなど、人気と実力を兼ね揃えた選手だ。
#19ホセ・バティスタ(34)右投右打
2010、2011年の本塁打王。昨季は28本塁打とやや不調も、力強いスイングは健在。選球眼もよく、田中にとってはエンカーナシオン、バティスタ、アダム・リンドと並ぶブルージェイズの誇るクリーンナップトリオは脅威だ。
【タンパベイ・レイズ】
#3エバン・ロンゴリア(29)右投右打
昨季は160試合に出場し、ヤンキースの左腕投手陣から53打数21安打(6本塁打)と打ちまくった。2008年新人王に輝き、以来レイズ一筋。球団側も2017年から2022年まで6年総額1億ドルで契約延長するなど、チームの顔的存在。田中との名勝負を期待したい。
#9ウィル・マイヤーズ(24)右投右打
昨季6月18日にメジャーデビューを果たすといきなり大活躍。98試合で15本塁打、23二塁打、打率.293で新人王に輝いた。出場100試合以下での新人王はリーグ初。長きに渡って田中のライバルとなるか、要注目の選手だ。
【テキサス・レンジャーズ】
最後にイチオシで紹介したいのが、アメリカンリーグ西地区に所属するレンジャーズの選手だ。
#1エルビス・アンドラス(26)右投右打
(イラスト=横山英史/
『ベースボールイラストレーション』連載中)
田中と対戦の可能性があるアンドラスは、メジャー有数の遊撃手。ベネズエラ出身で身体能力が高く、フィールディングと肩は超一流で、守備範囲の広さは必見だ。
そして、最大の武器はその俊足。デビューした2009年から3年連続30盗塁以上を記録し、昨季は42盗塁をマーク。内野ゴロを内野安打にしてしまうケースもあり、田中にとっては打者としても、走者としても気をつけなければならない選手といえるだろう。ダルビッシュが登板する際は、同僚でもあるアンドラスの守備と走塁にも注目して欲しい。
以上、田中将大に立ちはだかる好敵手10人を紹介した。しかし、これはまだほんの一握り。“魔球”と評された田中のスプリットはこのまま通じるのか、もしくは打ち返されるのか。メジャー屈指の強打者と対峙する田中将大の挑戦は始まったばかりだ。
■ライター・プロフィール
鈴木雷人(すずき・らいと)/会社勤めの傍ら、大好きな野球を中心とした雑食系物書きとして活動中。“ファン目線を大切に”をモットーに、プロアマ問わず野球を追いかけている。Twitterは
@suzukiwrite
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