11月19日、東京ドームでプレミア12の準決勝、日本vs.韓国の試合が行われ、周知の通り、3対4で惜敗を喫した。
先発した大谷翔平(日本ハム)は、7回を投げて1安打無失点、11奪三振の力投で韓国打線を封印したものの「何かが起こる」日韓戦。9回には則本昂大、松井裕樹(ともに楽天)が捕まり、なんとも悔しい逆転負けを喫したのだった。
≪野球・全カテゴリ≫
59勝38敗2分 勝率.608
≪サッカー・A代表&U‐23≫
17勝45敗27分 勝率.274
これまでの通算成績で見ると野球日本代表が一歩リードしている。一方、サッカー日本代表は予想以上に苦戦しているが、これはJリーグ発足以前の環境下で、大きく負け越していることが主因。「アジアの虎」と呼ばれ、1986年からワールドカップ出場を続ける韓国は当時はアジア最強。日本は足元にすがりつくのがやっとの状況だった。
一方、野球は同時期に韓国を一歩リード。1982年にプロが設立された韓国に比べて、日本はアンダーカテゴリーまで設備・環境が整っており、プロ参加が実現するまでにアマチュア勢で大きく水をあけた結果だ。
しかし、オールプロで挑んだ日韓戦になると数字は変わってくる。
≪野球・フル代表≫
7勝7敗 勝率.500
≪サッカー・A代表≫
7勝7敗10分 勝率.500
野球ではアテネ五輪予選以降の五輪関連試合&WBC、サッカーでは1993年のJリーグ発足以降の国際Aマッチがオールプロでの試合になる。
日韓ともに競技の土台が整った上での、トップクラス同士の対戦ではまったくの五分。近年の両競技の日韓戦の盛り上がりは、この一進一退の攻防による部分も大きいだろう。
野球、サッカー、日本、韓国、どちらにとってもここまで実力が伯仲しているライバルは唯一無二。次回の日韓戦はどちらの競技になるのかわからないが、勝ち越しをかけた熱戦になることは間違いない。
文=落合初春(おちあい・もとはる)