【埼玉・投手編】ドラフト関連度 B
強豪私学に好投手揃う
今春のセンバツで悲願の全国制覇を成し遂げた浦和学院には、当然のことながら有望な選手が多い。
投手では2年生エース左腕の小島和哉は外せない。センバツ後は約1カ月“放牧状態”となっていたが、春の県大会準決勝で久しぶりに対外試合のマウンドに立つと、鷲宮相手に無四球完封。関東大会でも、日大三に10安打を喫しながら完封。東海大望洋戦では序盤にリードを許したが、その後立ち直ってゲームを維持するなど、ひとつ階段を登った印象だ。
また、1年前のセンバツ準々決勝で大阪桐蔭相手に好投して以来、高い期待を背負いながら後輩の小島に先を越された形となった大型右腕・山口瑠偉もこの春は目の色を変えて奮投。重量感あるストレートにカウント球のチェンジアップ、決め球のフォークを駆使して好投を重ね、森士監督に「夏に投げられる投手がもう一人できた」と言わしめた。
一方、浦和学院に対抗しうる投手としては関口明大(花咲徳栄)。肩甲骨の柔軟性を生かした140キロ台のストレートの威力はセンバツでも随所に証明した。また、西澤大(春日部共栄)も下級生の頃から主戦で投げている速球左腕として期待。春日部共栄は他にも腕の出所はサイドに近い2年生左腕の金子大地も春の県大会で好投している。
右の本格派としては、芝崎純平(埼玉栄)の名も挙がる。スラッとした体躯から回転のいいストレートとスライダー、緩いカーブなどを駆使する投手だが、フォームが型にはまっていてきれい過ぎる印象も。もう少し打者を威圧するような荒々しさがあってもいい。
荒々しさと言えば、昨夏の県決勝で涙を呑んだ川畑諒太(聖望学園)。サイドからの力強いストレートは、球筋がナチュラルにシュートして右打者を苦しめる。
その他、長い腕を生かした183センチの長身左腕・森幹央(武南)や、同じく左腕で投球を両サイドの外へ外へと散らして試合を作る高橋尚貴(川越東)も注目。
【注目選手】関口明大(花咲徳栄)