1997(平成9)年、大阪ドームで開催されたオールスター第1戦でMVPに輝いたのは快足で鳴らした松井稼頭央だった。3回と5回に塁に出ると、それぞれ立て続けに二盗、三盗を敢行。見事にセーフとなり、1試合4盗塁のオールスター記録を打ち立てた。盗塁を許したセ・リーグの捕手・古田敦也(ヤクルト)もその速さにはお手上げ。パ・リーグを代表する韋駄天が全国にそのスピードをまざまざと見せつけた。