大正中(広島/現・呉港高)のエースとして、春夏甲子園に6回出場し、職業野球連盟結成年から大阪タイガースの主力として活躍した初代ミスタータイガース・藤村富士男が現役引退を表明した。実は1956(昭和31)年の末に一度は引退していた藤村だが、前年末に現役復帰。しかし、1年間のブランクは埋められずにやはり引退することとなった。この翌年の3月、プロ野球界初となる「引退試合」が開催されている。