1位:菅野智之(巨人)=6完投
2位タイ:今永昇太(DeNA)=3完投
2位タイ:田口麗斗(巨人)=3完投
沢村賞・菅野智之(巨人)が2年連続3度目の完投数トップ。「さすが」というべき実力を今季も見せた。昨季、1位タイの山口俊(巨人、当時DeNA)、3位の小川泰弘(ヤクルト)は来季の復活に期待したい。
1位:マイコラス(巨人)=188回
2位:菅野智之(巨人)=187回1/3
3位:田口麗斗(巨人)=170回2/3
マイコラス、菅野智之、田口麗斗と巨人の3投手が上位を独占。チームはBクラスに沈んだが、「三本柱」という点では12球団でもトップの安定感と貢献度だった。上位常連のメッセンジャー(阪神)143回で12位。終盤の離脱が響いた。
1位:メッセンジャー(阪神)=9.76
2位:マイコラス(巨人)=8.95
3位:今永昇太(DeNA)=8.51
1試合(9回)あたりの平均奪三振数を示す奪三振率ではメッセンジャーがトップ。日本シリーズ、アジア プロ野球チャンピオンシップ2017でも快投を見せた今永昇太(DeNA)も上位に食い込んだ。
1位:マイコラス(巨人)=8.13
2位:秋山拓巳(阪神)=7.69
3位:菅野智之(巨人)=5.52
奪三振と与四球の比率で制球力を示すK/BB。3.50を超えれば優秀域だが、マイコラスが正確無比なコントロールで1位に輝いた。秋山拓巳(阪神)も出色の数値。159回1/3で16四球しか与えておらず、コントロールに寄せたチューニングが見事にハマった。
1位:菅野智之(巨人)=0.85
2位:マイコラス(巨人)=0.98
3位:秋山拓巳(阪神)=1.09
1イニングあたりの平均走者数を示すWHIPは当然ながら、菅野智之が戴冠。実はルーキーイヤーの2013年以来、1.15、1.10、1.06、0.99、0.85と毎年、自己ベストを更新し続けており、進化がうかがえる。
1位タイ:山崎康晃(DeNA)=68試合
1位タイ:今村猛(広島)=68試合
3位:桑原謙太朗(阪神)=67試合
昨季は秋吉亮(ヤクルト)とマシソン(巨人)が70登板でトップ。3位が69登板のルーキ(ヤクルト)だったが、今季は顔ぶれが変わった。なお、DeNAと阪神は60登板以上が5人ずつ。昨季はセ・リーグ全体で12人だったが、今年は15人と増えており、リリーフ陣が奮闘した年だったともいえる。
1位:中崎翔太(広島)=1.40
2位:桑原謙太朗(阪神)=1.51
3位:山?康晃(DeNA)=1.64
広島の守護神・中崎翔太が2年連続で1位をキープ。今、セ・リーグで最も安定感のあるリリーフ投手といっても過言ではない。
1位:山?康晃(DeNA)=6.46
2位:桑原謙太朗(阪神)=6.30
3位:ドリス(阪神)=5.00
いかに四球を出さず、三振を奪うか。K/BBは「信頼できるリリーフ」の指標にもなる。昨季は秋吉亮(ヤクルト)が4.53でトップだったが、今季は基準が上がり、山?康晃(DeNA)がトップの座に就いた。2位の桑原謙太朗(阪神)は荒れ球のイメージもあるが、与四球は10個しかなく、制御された荒れ方だった。
文=落合初春(おちあい・もとはる)