12月にやや静まったのは、怪物・清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム1位)に関する報道だ。11月24日の入団会見で。ドラフト前から続いた清原劇場第1章『スーパー高校生・清宮幸太郎編』は一段落。12月は育成プランなどが主の幕間だった。
だが、新年からはじまるのは第2章「プロ編」だ。1月は怒涛の「清宮ラッシュ」が控えている。
まずは入寮式だ。今年の新人合同自主トレは1月9日(火)のスタート予定。その前の週末が入寮式になるだろう。
毎年、入寮式といえば持参品が注目を集める。大量の本やマンガ、アイドルのDVDなどさまざまなモノが持ち込まれるが、清宮が持ってくるのは果たして!?
近年は特注のマットレスを持ち込むルーキーが増えており、もし清宮が持ち込めば布団業界は大喜びだろう。筆者は念のため布団関連株をチェックしておく。いずれにしても清宮の持参品は「斎藤佑樹のハンカチ」並みに検索急上昇ワードになるはずだ。
清宮とともに宮台康平(東京大→日本ハム7位)も入寮で注目を集めそうだ。東大生左腕の持参品も気になる。
続く1月14日(日)に鎌ヶ谷スタジアムで開催されるのは新入団選手歓迎式典。ファンとの交流会やお楽しみ抽選会が予定されているが、日本ハムはチケットの前売りを決定。12月21日に発売を開始すると、クリスマスには公式HPで完売の表示が出た。ひっそりと1月の清宮フィーバーは始まっていたのだ!
そして1月中旬にはキャンプの振り分けが発表される。順調にいけば清宮は1軍アリゾナキャンプ参加が濃厚。将来的なメジャー挑戦を目標に掲げる清宮だが、本場のメジャースカウトたちが鉛筆を舐めながらやってくるに違いない。彼らのコメントがメディアを賑わせることは確実だ。
2月3日(土)は節分の豆まきの絵も入ってくるだろう。アリゾナでは炒り大豆の入手が難しいため、昨年と同様に殻付きの落花生を投げると見た。
ちなみに“豆知識”だが、北海道や東北、北陸ではもともと節分に殻付き落花生を投げる風習があるそうだ。
いざはじまる清宮劇場第2幕。どんなコメントが飛び出すのか、一挙一動に注目したい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)