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今週の野球みどころランキング[4月23日(火)〜4月30日(月)]

 『今週の野球みどころランキング』は、4月第4週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


「OSAKA CLASSIC 2013」が話題に。
―――NPB(イベント情報)
 オリックスとソフトバンクがそれぞれの前身球団である近鉄と南海のユニフォームを着て対戦する「OSAKA CLASSIC 2013」が、19日(金)〜21日(日)にかけて京セラドーム大阪で開催。始球式は近鉄、南海、ダイエー、近鉄と渡り歩いたカズ山本(山本和範)氏が行い、結果は“南海”(ソフトバンク)の2勝に終わりました。なおオリックスはこの前の週の12日(金)〜14日(日)には“ブルーウェーブ”時代のユニフォームを着用してプレー。合併したオリックスと近鉄双方のファンに対し配慮を見せていましたが、それでも古くからの“近鉄”“阪急”“オリックス”ファンは懐古する気持ちになれるものなのか…。なお懐古話としては、1985年に甲子園でバース・掛布・岡田の「バックスクリーン3連発」が飛び出した4月17日と奇しくも同じ日付に、巨人が本塁打4本を放って阪神に勝利。この日の始球式はランディ・バース氏が行ったことでも注目を集めました。


桐光学園・松井、横浜を13Kで完封!
―――高校野球
 21日、春季高校野球神奈川県大会4回戦で、桐光学園と横浜が激突。昨年の夏の甲子園を沸かせた左腕・松井裕樹が強豪横浜を5安打2四球で抑え完封勝利。直球は最速145キロを記録し、宝刀スライダーに加えチェンジアップも決め球に使い13奪三振を記録しています。横浜は昨年の夏の選手権予選から松井に2連敗する格好に恰好に。8強が出そろった神奈川県大会は27、28日に神奈川新聞スタジアム(保土ヶ谷球場)で準々決勝が行われます。桐光学園は28日の10時より横浜隼人と対戦。また昨夏「サヨナラインフィールドフライ」で試合が決し話題になった日大藤沢と武相が28日の12時30分より再戦。
 東京都大会も4強が出そろい、28日に日大三と二松学舎大付、帝京と日大鶴ヶ丘が神宮第二球場で準決勝を戦い、翌29日に決勝が行われます。
 宮崎で行われている九州大会では、文徳(熊本)の右腕・本田建都が宮崎日大を相手に完全試合を記録しました。九州大会としては北別府学(元広島)が都城農(宮崎)の投手として1975年達成して以来の記録です。準決勝は24日に佐世保実業vs文徳、久留米商業vs済々黌というカードで行われます。


谷繁&ノリの2000本は来週中頃以降?
――― NPB
 巨人と西武が走りかけている状況は変わらないNPB。ただ、セのヤクルト、パの日本ハムなど脱落しそうなチームがはっきりしかけています。パの最下位・楽天は得点がとれているだけに、投手の出来次第では浮上の目もありそう。星野仙一監督は19日のロッテ戦で激しい抗議を行い退場になりましたが、まだやれるチームに喝を入れたのでしょうか。なお、星野監督の退場は今季二人目であり、今季初退場となったのはDeNAの中畑清監督。16日に抗議時の体当たりを理由に退場処分になっています。
 ペナントレースに影響を与えそうな話題としては、止まらないヤクルトの選手のケガ。2本塁打を放つなど好調だった雄平が外野守備の着地で右膝前十字靱帯断裂。川端慎吾は左足首の骨片除去手術が決まったと伝えられています。クローザーのバーネットも右脇腹を痛め離脱。エース・館山昌平に続き中心選手の離脱が止まりません。穴埋めには動いているようで、WBCカナダ代表の投手・ラルーとの計画を画策しているとの報道もありました。
 ほかにも広島が前田健太、野村祐輔がそれぞれ腕と肩の張りで離脱。さらに主砲・エルドレッドが手の甲を死球で骨折し、復帰まで1カ月以上はかかるようで、広島にとってはかなりの痛手。DeNAでは19日に右ほお骨を骨折した荒波翔も登録抹消されています。
 復活では、ソフトバンクの帆足和幸が566日ぶりの勝利。ソフトバンクの投手陣は充実していますが、帆足が加わればさらに余裕が出そうです。
 また、新外国人選手の“当たり”が見極められそうな時期に入ってきました。中日のルナは開幕から17試合連続安打は途絶えましたが、打率.381と好調。四球は7個、三振は11と強引さは見られないので、あとは長打力をどこまで発揮していけるかで評価は決まりそう。楽天のマギーも三振は多いものの似た成績。やはり長打力をどこまで示せるか。巨人のロペスはルナらに比べ早打ち傾向がありますが、積極性が長打力を高めているようにも見え、攻撃力を効果的に高めていそうです。
 記録がらみの話題では、23日正午の段階では谷繁元信(中日)、中村紀洋(DeNA)が2000本安打達成までそれぞれ9本、14本に迫っています。来週中頃からが達成の目安となりそうです。


“滑り込み”高橋尚成、無念の戦力外通告
――― MLB
 開幕前、最後の最後でメジャー契約を勝ち獲った高橋尚成に、16日にカブスより戦力外通告。遠因には藤川球児のDL入りにともなう代替選手の獲得枠確保という目的もあると見られ、皮肉な結果となりました。日本復帰の道もありましたが本人はマイナーから再びメジャーを目指す覚悟を決めた模様。
 一方、メジャー昇格を果たし、がむしゃらに頑張っているのがブルージェイズの川?宗則。19日からは尊敬するイチローの所属するヤンキースとの試合に出場。21日のゲームでは1番打者に抜擢され1安打。「右投手のときはリードオフマンに」と監督からも期待もあり、ファンからの人気も高まっているようです。
 メジャーに定着している選手たち…。まず、レンジャーズのダルビッシュ有が19日(現地時間)のマリナーズ戦に先発し7回3安打10奪三振、無失点で3勝目。ヤンキースの黒田博樹は20日のブルージェイズ戦で登板し、8回途中3安打1失点の好投。マリナーズの岩隈久志は18日のタイガース戦で好投手ジャスティン・バーランダーと投げ合い6回を3安打無失点に抑える好投。勝敗はつきませんでしたが、チームは勝利しました。なお、この試合で指にマメができ、その影響で登板が後ろ倒しになっています。次回は24日登板の予定。
 救援陣では、上原浩治、田澤純一のレッドソックスの2人が好調。今季無失点だった上原は21日のロイヤルズ戦で本塁打を打たれましたが、監督は「内容はいい」と簡単には評価が下がらない信頼を勝ち得ているようです。田澤も制球が安定。ここまで9回を投げ自責点は1のみ。 
 またレッドソックスはボストンマラソンで起きたテロの容疑者が逃亡中であることを受け、19日のフェンエイパークでのゲームを延期しました。


岩瀬仁紀が通算350セーブ達成
――― NPB
 18日、中日の岩瀬仁紀がヤクルト戦で登板し通算350セーブを達成。これは自らが更新中のNPB記録でもあります。これと近いのが佐々木主浩氏(元横浜ほか)が記録している日米通算で381セーブ(日:252/米129)であり、岩瀬の次の目標は佐々木氏のものになりそうです。
 岩瀬のこの日までの806登板のうち先発は1度だけ。救援のスペシャリストとして15シーズン投げ抜いてきました。2004年からはクローザーとして定着しました。その翌年から8年連続で30セーブを記録しています。闘志をあらわにする選手も少なくないクローザーというポジションでありながら、いつも冷静さを見せる岩瀬は「次は351セーブですね。一つ一つの積み重ねなので」とやはり冷静なコメント。
 昨シーズンは打ち込まれる場面も多く、二軍落ちも経験。「限界説」も飛び交いましたが、モーションをセットからノーワインドアップに変えたり、球種を増やし配球にも工夫を行ったり、もうひと花咲かすべく努力を見せています。中日が2000年代に投手力をベースに築いてきた黄金時代の立役者の一人だった岩瀬を支えているのは、こうした姿勢なのかもしれません。


今週末からゴールデンウィーク。様々なアミューズメントがありますが、野球もプロにアマにたくさんの試合が行われています。激戦を見逃して、後悔しないようにしてください!


<<野球界の主なスケジュール>>
女子プロ野球関連

4月27,28日 「ティアラカップ」@藤崎台県営野球場 両日とも第1試合が11時、第2試合が13時半試合開始予定

アマチュア野球スケジュール

3月下旬〜 春季高校野球都府県大会
4月下旬〜6月上旬 春季高校野球地区大会
4月24,25日:九州大会(サンマリンスタジアム宮崎)
5月3日(金)から3日間:四国大会(オロナミンCスタジアムほか)
5月18日(土)から5日間:関東大会(宇都宮清原球場ほか)
5月24日(金)から3日間:東海大会(四日市市営霞ヶ浦球場ほか)
5月25,26日、6月1,2日(ともに土、日):近畿大会(佐藤薬品スタジアム)
5月27日(月)から7日間:北海道大会(札幌円山球場)
6月1日(土)から3日間:中国大会(松江市営野球場)
6月1日(土)から4日間:北信越大会(石川県立野球場ほか)
6月6日(木)から5日間:東北大会(荘内銀行・日新製薬スタジアムほか)

大学野球開幕

下記の大学リーグ以外はすでに開幕。
北海道学生リーグ  4月27日から
札幌学生リーグ   5月1日から
九州地区大学野球トーナメント 5月14日から
第62回全日本大学野球選手権大会  6月11日〜(6日間)

社会人野球・日本選手権対象試合

4月27日から5日間  JABA京都大会(わかさスタジアム京都、皇子山球場)
5月2日から4日間  JABAベーブルース杯(岐阜長良川球場、大垣市営北公園球場)
5月7日から5日間  JABA九州大会(北九州市立大谷球場、北九州市民球場)
5月8日から4日間  JABA東北大会(仙台市民球場、石巻市民球場、Kスタ宮城)

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