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【妄想ベストナイン!】紡がれるストロングゼロ文学の一方、ストロングゼロ打線は繋がるのか!?

【妄想ベストナイン!】紡がれるストロングゼロ文学の一方、ストロングゼロ打線は繋がるのか!?

 野球選手以外でベストナイン選んだら、どんなチームができる!?

 男優、女優、食べ物……。人間以外もあり! ということで、週刊野球太郎が「妄想ベストナイン」を選出。オーダーを組んでみた。

 栄えある(?)「妄想ベストナイン」が集うリーグは、名づけて「モ・リーグ」(「モ」は妄想の「モ」です……)!

 第3回のテーマは、昨年12月から話題になった「ストロングゼロ」!

 アルコール度数が高めの缶チューハイ市場は拡大しているそうだ。そんな中で、「福祉か? 麻薬か?」「孤独を枕にして飲むもの」「合うおつまみって何だろう? って考えたけど、悲しみや絶望や孤独だろうという結論に至った」といった“ストロングゼロ文学”も相まって、特に巷を酔わせているストロングゼロ。そんなストロングゼロを飲み比べて、チーム・ストロングゼロを構成したい。

 ただ、飲み続けて3日目くらいで気がついた。果汁で味は違うのだから、“飲み比べ”というなら、いろいろなメーカーの同じような味の缶チューハイを飲まなければならないことに……。こんなの、ただストロングゼロを飲み続けているだけだって……。

(※筆者の独断と偏見によるものなので、お気楽な気持ちでお読みください)

【妄想ベストナイン!】紡がれるストロングゼロ文学の一方、ストロングゼロ打線は繋がるのか!?

上位打線は野球にも生きる個性を感じる


 まず、今回飲んだストロングゼロは以下の11本。「ドライ」「ダブルレモン」「ダブルグレープフルーツ」「ビターレモン」「ビターオレンジ」「桃ダブル」「ダブルシークワーサー」(ここまでは通常ラインナップ)、「まるごと白ぶどう」「まるごとアセロラ」「柚子ダブル」(期間限定商品)、「しょっぱい梅干し」(コンビニ限定)。このほかにも期間限定の「まるごと青りんご」や、「葡萄ダブル」などがあるようだ。

 飲んだ印象からストロングゼロ・ベストナインはこのような人選……、いや缶選となった。

1(左翼):まるごとアセロラ
2(二塁):ダブルグレープフルーツ
3(右翼):ビターオレンジ
4(遊撃):ダブルレモン
5(一塁):ダブルシークワーサー
6(中堅):桃ダブル
7(三塁):柚子ダブル
8(捕手):まるごと白ぶどう
9(投手):しょっぱい梅干し
控え投手:ドライ

(※ポジションについては、深い考えはないので割愛します……)

 1番は「まるごとアセロラ」。最もジュース感があり、どんどん飲める。一晩に3缶飲んだ3缶目だったが、あっという間になくなってしまった。そんなスピード感は先頭打者に最適だ。

 2番には「ダブルグレープフルーツ」を置く。個人的嗜好としてグレープフルーツはあまり好きではないが、グレープフルーツの独特の後味があり、果汁4%は今回飲んだ中で最も高い。いい意味で、しつこく粘れる感じは2番打者に適任だろう。

 3番は「ビターオレンジ」。居酒屋でありそうなオレンジサワー系は甘さが食事と合わせにくい印象を持つが、これは「オレンジを主張しつつオレンジ感が邪魔しない」という素晴らしいバランス。「僕も打ちますけど、松井さん(秀喜/元巨人ほか)も引き立てます」という全盛期の高橋由伸(元巨人)を彷彿とさせる。

 4番を任せるのは「ダブルレモン」、チューハイの王道だ。前述の通り、「ビターレモン」もあるが、正直なところ、そこまで差を感じられなかった。オレンジとは逆で「ビター」にしたことで、レモン感が薄まってもったいない。それならば、よりレモンという個性を主張する「ダブルレモン」をスタメンにしたい。

 余談だが、レモン・檸檬といえば梶井基次郎。酒を飲んでは酒に飲まれ、心に不吉な塊を宿す「私」は見すぼらしくも美しいものに惹かれ、その1つが八百屋に出ていた檸檬……と物語は進んでいく。もし、当時にストロングゼロがあったら、どうだろう。お手頃価格で簡単に酔える、美しいストロングゼロを愛飲しているに違いない。それに、不吉な塊こそストロングゼロに合う「至高の逸品」。檸檬に出会う前に、またストロングゼロを買ってしまい、積んだ本の上に据える。こんなストーリーになったかもしれない。

 いや、丸善の前に「私」の人生が粉葉みじんになってしまうか……。

【妄想ベストナイン!】紡がれるストロングゼロ文学の一方、ストロングゼロ打線は繋がるのか!?

キレイなバラには棘があるのさ


 5番は「ダブルシークワーサー」。表現を恐れずに言うと「ごく一般的なシークワーサーで少しアルコール強め」という感じ。いい意味で安心して飲める。ちなみに、今回の11本の中では、唯一原材料に泡盛が入っている。

 6番、7番、8番は横並び的に一緒に紹介したい。6番から「桃ダブル」、「柚子ダブル」、「まるごと白ぶどう」と続く。このあたりは1番打者の「まるごとアセロラ」と同じ、「アルコール感が多少あるジュース」という仲間たちだ。疲れた心身に気持ちいい甘さでグビグビいけ、飲み応えもあり、スッと眠りに落ちる……ストロングゼロの世界にハマっていく人々の動きが浮かんでくる。

 実は下位打線に潜んでいるキレイなバラ、甘い顔をしたようなヤツらのほうが危なかった。

 9番は投手の「しょっぱい梅干し」。ネーミングの通りで、「梅酒」ではなく「梅」のしょっぱさが舌から体内に伸びていく。梅のエキスを飲んでいる感覚で、疲労回復に利くクエン酸も摂取できるはず。疲れにくい投手としてガンガン投げていってほしい。

 最後に残った「ドライ」には抑えを務めてもらいたい。この11本で一番「悪いヤツ」であるのは間違いない。それぞれ、果汁でアルコール9%をうまくごまかしているが、こいつはド直球で「9%」を振りかざし、名状しがたきバールのようなもので、頭をガンガン殴ってくる感じ。近年の選手でいえば、打てないのはわかっているのに、フルパワーで抑えてくるサファテ(ソフトバンク)のように。


ストロングゼロにちょい足し


 誰を何番にしても、「ヤバいヤツら」ばかりが並んだストロングゼロ打線。最後に、ストロングゼロで検索すると1つ気になる項目があった。

 ストロングゼロ×大根おろし(+αで塩)は、おいしい!

 ……と目にして、実際に飲んだ。分量に誤りがあったのかもしれないが、「ドライ」、「ダブルレモン」、「ダブルグレープフルーツ」で試したものの、どんな化学反応があって、おいしさアップ! と感じるのか、よくわからなかった……。噂通りだった際は、「ストロング系、最強のドーピングや!」「コルク入りバットの使用許可出た!」といったフレーズも考えていたが、これらはお蔵入り。成功の秘訣があれば、ぜひお聞きしたい。

【妄想ベストナイン!】紡がれるストロングゼロ文学の一方、ストロングゼロ打線は繋がるのか!?

 また、ストロングゼロの原液も買うことができ、ちょい足しどころかアレンジは無限大に広がる。真のストロングゼロ愛好家はこの世界に足を踏み入れていることだろう。

 さて、妄想ベストナインはいかがだっただろうか。みなさんもお気に入りのアルコール飲料でチームを組んでみよう!


文・カバディ西山

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