後半戦の初戦となったDeNA戦。ヤクルトの先発は原樹理、DeNAの先発は今永昇太だった。
2人の縁は2015年ドラフト1位の同期入団というだけではない。東都大学リーグ4年秋の1、2部入替戦で相まみえたライバルでもある。結果は入替戦3回戦で東洋大の原が1失点完投勝利。駒澤大の今永は5回途中9失点KO。東洋大が1部昇格を決めた。
この日は、2人のプロ入り後の初対決となり、予告先発が発表された時点で一部のファンの間で盛り上がりを見せていた。試合はDeNAが2対1で勝利し、ライバルの投げ合いは今永に軍配が上がる。試合後に原は「今永を気にする前に、連敗を止めたかった」と口にし、悔しさをあらわにした。
大学4年時の大一番では原が今永に投げ勝ったが、およそ2年越しに借りを返された形となった。今後も2人の直接対決は訪れるだろう。次は、原にリベンジを果たしてもらいたい。同じ相手に2度続けて負けるわけにはいかない。
後半戦の2戦目に先発した星知弥。DeNA打線を5回1失点に抑え、最低限、試合は作ったものの、味方の援護がなく敗戦投手に。5敗目(3勝)を喫した。
星は昨年のドラフト2位で明治大からヤクルトに入団。明治大の同期では柳裕也がドラフト1位で中日に入団。また、佐野恵太がドラフト9位でDeNAへ、中道勝士が育成5位でオリックスへと入団している。彼らの同期対決はまだ機会が訪れていないが、実現となれば注目されるに違いない。
柳はシーズン半ばから先発を務めており、ローテーションの巡り合わせによっては、今シーズン中に星と柳の対戦が見込めそうだ。
佐野は開幕1軍をつかんだものの、1カ月あまりで2軍降格。交流戦中に1軍昇格を果たしたが、1週間で再び降格と定着できていない。1軍昇格時は終盤の代打要員だろう。星とは勝負所で対戦することとなりそうだ。
明治大でエースで主将を務めた柳に投げ勝ち、佐野を仕留める。そんな星の姿を期待する。同期に負ける星は見たくない。
西東京の名門高校である日大三高。近年では2001年と2011年の夏の甲子園で優勝し、多くのプロ野球選手を輩出している。現在、ヤクルトには2001年夏の優勝メンバー、近藤一樹が在籍。今シーズンは火消し役としてチームのピンチの登板し、危機を幾度となく救ってきた。
その近藤の後輩にあたる2011年夏の優勝メンバーたちが2015年のドラフトでプロ入り。そのなかで、同じセ・リーグに所属する高山俊(阪神)には打たれるわけにはいかない。
ヤクルトと高山にはドラフト時の「真中満監督・当たりクジ見間違いガッツポーズ事件」以来の因縁がある。今シーズン、近藤は高山に1犠飛を打たれたものの、打率.000(2打数0安打)と無安打に抑えている。
さらに、昨シーズン、高山はプロ初本塁打を神宮球場でデイビーズから放ち、今シーズンの初本塁打も同じく神宮球場でブキャナンから放った、というヤクルトの天敵でもあるからだ。新外国人投手の仇を先輩の近藤が討つ。これだけは徹底してもらいたい。
ヤクルトファンとして、試合に負けてもいいとは思っていない。しかし、敗れたとしてもこの対決には勝ってほしい。そんな想いを込めた対決を注目していきたい。
(成績は7月19日現在)
文=勝田聡(かつた・さとし)