■松井一實(広島市長):
100点
広島対阪神(マツダスタジアム)
64歳にして始球式レジェンドたる存在の松井一實市長。毎年、ホーム開幕戦は広島市長が登板することが恒例だが、暴投など見たことない。今年もノーバンでボールをミットに届かせた。6年間、きっちり好投して2奪三振。安心できる開幕投手だ。
■松井一郎(大阪府知事)
100点
オリックス対楽天(京セラドーム)
巷を騒がせている政治的な問題はさておき、見事にストライクゾーンに収めた松井一郎大阪府知事も100点だろう。開幕宣言では「選手の皆さん、ファンの心を忖度してください」と語った。
■石橋杏奈(タレント、女優、モデル)
90点
ソフトバンク対ロッテ(ヤフオクドーム)
2006年、ホリプロスカウトキャラバンでグランプリに輝き、絶賛売り出し中の石橋杏奈が今年の福岡の第1球を任された。
福岡生まれの生粋のソフトバンクファン。女性タレントにありがちな糞ボールの可能性を感じたが、ワインドアップから投じられた1球は弧を描いて内角へなんと“ノーバン”。なんだかんだでメディアは“ノーバンならず”で空目を誘うことが多いが、きっちりと“ノーバン”は珍しい。本人は50点と辛めの自己採点も、これは90点。
■清水希容(空手家)
80点
巨人対中日(東京ドーム)
近年は東京五輪に向け、アスリートを始球式に招聘している巨人。今年は空手・女子形で全日本選手権4連覇中、世界選手権も制覇している清水希容にマウンドを任せた。
マウンドでは見事な演舞を披露してから、胴衣を脱いで背番号「2020」のジャイアンツユニホームに変身。投球はど真ん中、ワンバウンドだったが、エンターテイメントとして高パフォーマンス。80点をつけたい。
■大泉洋(タレント、俳優)
65点
日本ハム対西武(札幌ドーム)
札幌ドーム開幕戦には北海道が生んだ大スター・大泉洋が登場。おなじみの適度にコミカルなムーブメントから投じたボールはウエスト気味にノーバウンド。悔しそうな表情を浮かべていたが、やはり計算できる大物であることを証明した。
■小池百合子(東京都知事)
50点
ヤクルト対DeNA(神宮球場)
神宮の清らかな土を踏んだのは小池百合子東京都知事。“都民ファースト”の背番号1で登場したが、ボールは5、6バウンドして、コロコロとミットへ。
64歳なので多くは望めないが、その後、万歳で喜んでしまった……。コロコロボールを投じてしまった人は恥ずかしさを誤魔化すために万歳をするのだ。それもこれまで見た中では40歳以上の女性にかなり多い王道の暴投パターン。この悔しさを晴らすのは都政で。
文=落合初春(おちあい・もとはる)