我が『野球太郎』編集部は2月26日に『野球太郎No.026 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補選手名鑑2018』を発行する。
12球団の戦力分析と選手名鑑はもちろん、ドラフトに強い『野球太郎』だけに、有望アマチュア選手の情報も満載。全国各地の逸材を押さえた「2018有望選手名鑑」、巻頭の「野球太郎注目! 早春 ドラフト上位投手15名」、本誌でお馴染みの「スカウト的観戦者カルト座談会」、「プロ活躍選手輩出ランキング」なども掲載している。
この1冊があれば、プロ野球の選手だけでなく、アマチュアの有力選手情報もまるわかり。プロ野球を今秋のドラフト会議まで楽しめる選手名鑑だ。
前回は「野球太郎注目! 早春 ドラフト上位投手15名」を取り上げたが、今回は「プロ活躍選手輩出ランキング」のさわりを紹介しよう。
「プロ活躍選手輩出ランキング」では、プロで活躍する選手の出身校と出身社会人チームを調査。独自ポイントにより、「高校」「大学」「社会人」別に15位までランクづけしている。
「高校」の1位はもちろん大阪桐蔭。中村剛也、浅村栄斗(ともに西武)、中田翔(日本ハム)と打撃部門のタイトルホルダーが並び、西岡剛(阪神)、平田良介(中日)、藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)と規定到達者の顔ぶれも豪華。高校野球の平成最強チーム出身者は、プロの場でも活躍を続けているのがわかる。
一方、大阪桐蔭の宿敵・履正社もT-岡田(オリックス)山田哲人(ヤクルト)を輩出と負けてはいない。
2位の広陵、3位の横浜、5位の東海大相模、8位の帝京は昭和からの名門で多くのプロ活躍選手を生んできたが、近年でも広陵が野村祐輔(広島)や小林誠司(巨人)、横浜が筒香嘉智(DeNA)や近藤健介(日本ハム)、東海大相模が大田泰示(日本ハム)や菅野智之(巨人)、帝京が中村晃(ソフトバンク)や山崎康晃(DeNA)と、球界を代表する選手が順調に巣立っている。
そのなかで「しぶいランクイン」ぶりを見せたのが15位の敦賀気比。2015年のセンバツで北陸地方に初の優勝旗をもたらしたが、ここでも強豪を追い上げている。ポイント獲得に貢献したのは東出輝裕(元広島)や内海哲也(巨人)とすでに引退した選手やベテランだが、その初優勝時のエースだった平沼翔太(日本ハム)など若手選手も続々とプロ入りしている。日本ハムには野手として入団した3年目の平沼は、ファームで汗を流している。近いうちに、このランキングに貢献する活躍を見せられるか。
なお、PL学園は堂々の4位だ。
「大学」の1位は青木宣親(ヤクルト)、鳥谷敬(阪神)らの出身校、早稲田大。東京六大学きっての名門からは、直近でも中村将吾(ロッテ)、茂木栄五郎(楽天)と有望な若手が登場している。
そのほかのベスト10の顔ぶれは、2位から順に駒澤大、日本大、東海大、亜細亜大、中央大、近畿大、東北福祉大、法政大、青山学院大、東洋大、創価大(青山学院大、東洋大、創価大は10位タイ)と、馴染み深い大学が並んでいる。明治大はランキングでは13位だったが、この10年のドラフト指名数では22人でトップだ。
「社会人」で1位のポイントをマークしたのは金子千尋(オリックス)らの出身チーム、トヨタ自動車。吉見一起(中日)、大谷智久(ロッテ)と好投手を輩出し、投手育成力の高さに定評がある。また、野手でも昨季は源田壮亮(西武)が新人王を獲得。今季は藤岡裕大(ロッテ)がルーキーながら開幕1軍を狙う位置につけている。
2位の東京ガスも内海、美馬学(楽天)、石川歩(ロッテ)、山岡泰輔(オリックス)と好投手を次々と輩出。一方、3位につけた日本生命の出身選手は福留孝介(阪神)、大島洋平(中日)、小林誠司(巨人)と野手が元気だ。
誌面では輩出選手の傾向、チームの特徴も分析しているので、詳しくは『野球太郎No.026 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補選手名鑑2018』を手に取っていただきたい。
このようにアマチュアの有望選手や強豪チームの情報も充実した『野球太郎No.026 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補選手名鑑2018』があれば、ドラフト会議まで野球を楽しめることうけ合い。
贔屓のチームの「今季の展望」をアレコレと考える上でも、「うちのルーキーはどこの出身だから活躍しそうだな」などど、これらの情報が役に立つこと間違いなし。
今回はアマチュア選手の名鑑についてフォーカスしたが、もちろんプロ野球選手の名鑑も『野球太郎』ならではの鋭い視点が光る内容となっている。野球太郎編集部が総力を上げて作り上げた選手名鑑をお楽しみあれ!
文=山本貴政(やまもと・たかまさ)