インターネットで情報を検索することがあたりまえとなったこの時代。週刊野球太郎にも多くの読者の方々が検索によって訪れている。
では、いったいどのような検索ワードで週刊野球太郎に訪れているのだろうか。2019年に週刊野球太郎を訪れた読者の検索ワードベスト10を振り返ってみる。
数ある検索ワードのなかで1位に輝いたのは「ドラフト2019」だった。第2検索ワードは「注目」、「採点」、「捕手」の3つが目立った。ちなみに第2検索ワードとは、「ドラフト2019 注目」などひとつのワードで絞りきれない時に入力するメインワードに続くワードのこと。
昨年10月のドラフトにおける注目候補、そして結果に対する採点を調べるために週刊野球太郎へたどり着いた読者が多かったようだ。
おそらく「注目」はドラフト前、「採点」はドラフト後に検索されているはず。ドラフト前後ともに多くの読者が訪れていることがわかる。また「捕手」は大学生に有力候補が揃っていたからだろう。
2位は「甲子園」。わかりやすい直球のワードである。第2検索ワードは「優勝予想」、「優勝候補」の2つ。野球太郎における優勝校の予想、もしくは注目校を調べるために読者はやってきたのだろう。優勝校を予想するというとよからぬ想像もよぎるが、週刊野球太郎読者に限ってそんなことはないと信じたい…。
3位は「佐藤直樹」。なんとソフトバンクのドラフト1位指名選手である、JR西日本の佐藤が選手個人ではもっとも検索が多かったのだ。
2019年のドラフトでは佐々木朗希(大船渡高→ロッテ1位)、奥川恭伸(星稜高→ヤクルト1位)に大きな注目が集まっていた。この2人と比べると佐藤の注目度は低く、取り上げているメディアも多くない。そういった事情もあり、週刊野球太郎へとたどりついたのではないだろうか。
ちなみに第2検索ワードは「野球」、「ドラフト」、「JR西日本」だった。同姓同名に著名な方が複数存在することもあり、「野球」というワードをいれたのだろう。
4位は広島の「菊池涼介」だった。第2検索ワードは「FA」と「巨人」。ポスティングシステムを利用してのMLB移籍を目指したが、残留に終わった菊池の動向が気になったようだ。「FA」はまだしも、「巨人」というワードで調べる読者が多いのは驚きのひとつだった。「菊池が巨人へ行くのではないか?」という予想からの検索だろうか。
5位はヤクルトの「村上宗隆」。19歳の大砲であり、新人王も受賞した村上も検索が多かった。ただし第2検索ワードは「高校」、「出身校」、「九州学院」と高校が絡むものばかり。村上が甲子園に出場したのは高校1年の夏の1度だけ。全国的に知られていたわけではない。だからこそ、ここにきて気になった読者が多かったのだろう。
6位は「FA2019」と選手個人ではなくFAに関するワードとなった。第2検索ワードに続いたのは「目玉」、「取得」。誰がFA権を取得しており、目玉となるのかを知りたいという読者の興味がうかがえる。
7位から10位はすべて選手個人名だった。7位が「鈴木誠也」、8位が「武藤敦貴」、9位が「堀田賢慎」、10位が「黒川史陽」となっている。
鈴木の第2検索ワードは「FA」、「FA いつ」、「高校時代」とFAという未来のこと、高校時代という過去のこと両方の軸で検索されていた。
8位から10位の3人はいずれも2019年のドラフト会議で指名を受けた高卒の選手たち。ちなみに第2検索ワードは全員が学校名となっている。
2019年は週刊野球太郎に訪れる読者はドラフト、そして高校野球絡みの検索が多かった。奇しくも野球太郎本誌は高校、大学、社会人を中心としたドラフト関連の情報が満載。読者も同様の情報を求めてアクセスしているのだろう。
■2019年 週刊野球太郎 検索ワードランキング
1位:ドラフト2019
2位:甲子園
3位:佐藤直樹
4位:菊池涼介
5位:村上宗隆
6位:FA2019
7位:鈴木誠也
8位:武藤敦貴
9位:堀田賢慎
10位:黒川史陽
文=勝田聡(かつた・さとし)
写真提供:寺下友徳(てらした・とものり)