2019年のドラフトが終わると同時に始まった2020年ドラフト戦線。一冬を越え、春から注目したい高校生ドラフト候補をエリア別に紹介したい。
■土田龍空(近江/遊撃手/右投左打)
1年夏から遊撃手を務め、甲子園にも2度出場。広大な守備範囲と軽快なステップが光る。世代トップクラスの守備職人。
■山下航汰(京都外大西/捕手/右投右打)
180センチ70キロ。スラリとした体だが、飛ばす力は京都ナンバーワン。わかさスタジアム京都の場外も楽々。昨春の星稜との練習試合では奥川恭伸(ヤクルト)からも一発。
■西野力矢(大阪桐蔭/一塁手/右投右打)
180センチ90キロのパワーヒッター。秋季近畿大会では明石商・中森俊介から一発を放つなど、要所でパワーを発揮。引っ張りだけではなく、右方向への飛距離も伸びており、大化け目前。
■関本勇輔(履正社/捕手/右投右打)
4番・捕手を務める大黒柱。内角打ちは父・関本賢太郎氏(元阪神)を彷彿とさせる美しさ。二塁送球1秒8台の強肩に加え、打ってほしいところで本塁打をかっとばす勝負強さも。
■小深田大地(履正社/三塁手/右投左打)
1年から中軸に座るスラッガー。昨夏の甲子園でも3番に座り、打率.360で全国制覇に貢献。打球の強さと速さはすでに証明済。角度がついて本塁打を量産できるようになれば、評価はさらに上がる。
■中森俊介(明石商/投手/右投左打)
最速151キロの本格派。明石商のエースとして春夏連続全国4強に導いた実績の持ち主。秋はやや調子を落としていたが、それでも近畿8強。世代トップを走る堂々のドライチ候補。
■来田涼斗(明石商/外野手/右投左打)
すさまじいスイングスピードでバットを振り切る好打者。三拍子揃った外野手として、すでに名を馳せている。春夏の結果次第ではドライチ浮上もあり得る身体能力。
■下林源太(天理/三塁手/右投左打)
168センチと小柄だが、豪快なスイングでスタンドまで持っていくハードパンチャー。堅実な三塁守備も魅力。森友哉(西武)のようになれる可能性も。
■小林樹斗(智辯和歌山/投手/右投右打)
昨春のセンバツからメキメキと成長を遂げた速球派右腕。昨夏の甲子園では最速148キロをマーク。長いイニングを投げられるスタミナを身につけ、露出を増やせばドラフト指名も夢ではない。
文=落合初春(おちあい・もとはる)