1学年上の清宮幸太郎(日本ハム)の後ろで無類の勝負強さを発揮してきた強打者。甘い球を逃さない集中力と高い技術こそが、この選手の最大の持ち味。特にプレッシャーを楽しめる性格で、おいしい場面が自分にまわってこい! と手ぐすね引いて待っているような印象を受ける。旧チームから全国の舞台で揉まれてきた同世代の中でも屈指の経験から為せる技なのだろう。プロに混ぜてしまうと長距離砲という感じではないが、広角に打ち返す幅の広い打撃で、隙のない打撃を見せる。現在は捕手としてチームを引っ張る存在で、それも板についてきた。ディフェンス全体に成長の跡がうかがえる一方で、急に慌てだしたり反応が遅れて捕り損なったりと課題も残す。(2018年6月) ■どんな選手?/プレッシャーを楽しめる特異な性格の持ち主。1学年上の清宮幸太郎(日本ハム)が取りこぼしたチャンスを、ありがたく頂戴した下級生時代。最上級生になってからは、捕手をしながらも攻守でチームをガンガンと引っ張った。高校通算68本塁打は力ではなく、技で運んだものばかり。それでもヘッドスピードの速さは、全国屈指のものがあった。プロでは捕手よりも三塁手として期待されるはず。■プロでの成功のイメージ/チームの4番というよりも、3番や5番でチームの柱を脇で支えるような役割か。■プレーヤータイプ/長打と確実性を兼備した宮﨑敏郎(DeNA)のような存在に。(2018年10月)