■どんな選手?/野球を初めて見た人でも、この投手の偉大さは伝わるはず。足が異様に長く見えるマウンドでの立ち姿、左足を股関節から高々と上げるダイナミックなフォーム、至近距離から鉄球を投げつけるような暴力的な球威、二塁ランナーが「まるでボールが自分の意思で曲がっているようだった」と戦慄するほどの変化球……。プロで何キロを投げるとか、何勝するとか、予想すること自体が野暮というもの。「生きている間に一度は生で見ておきたい」と思わせる、人間にショックを与える投手である。■プロでの成功イメージ/骨は少年から大人へと移行する時期。25歳で旬を迎えられるような逆算をして取り組めるか。クイックモーションやバント処理など、マウンド周りの最低限の仕事も覚えたい。■プレーヤータイプ/マウンドからホームまで短く感じるのは全盛期の斉藤和巳(元ソフトバンク)のよう。そして、日本の野球ファンが初めて目にする存在になるはず。(2018年10月)