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【高校野球進学ガイド】プロ野球選手になりたいなら、いや、プロで活躍したいならこの高校!

【高校野球進学ガイド】プロ野球選手になりたいなら、いや、プロで活躍したいならこの高校!

 進路に頭を悩ませるのは進学塾に通う中学生だけじゃない! 中学球児も同じ悩みを抱えているのだ。

 甲子園常連校のレギュラー争いを勝ち抜いて甲子園を目指すのか? それとも新興勢力として常連校を打ち破り「初の甲子園出場メンバー」というプレミアムな勲章を手にするのか。はたまた文武両道の公立校で勉学とともに野球に勤しむのか。先々を見据えて大学進学率・社会人入社率の高い高校を押さえておくべきか。プロ輩出率の高い高校からドラフト指名を勝ち取るか……。選択肢は様々。思案が尽きることはない。

 本誌・野球太郎編集部が10月に発行した『野球太郎SPECIAL EDITION 全国高校野球大図鑑2018』は「高校野球の今」がわかるチーム紹介の決定版ともいえる1冊。この大図鑑を読み込めば、高校球児の進学の手引きにもなる。そこで週刊野球太郎では『全国高校野球大図鑑2018』をタイプ別高校野球進学ガイドとして徹底活用してみる。

 連載第3回はプロ野球選手の輩出数の多い高校をピックアップ!

プロ野球選手輩出ランキングTOP 20


 『全国高校野球大図鑑2018』には「プロ野球選手輩出ランキングTOP 50」が掲載されている。ここでは「プロ野球選手輩出ランキング」の上位20校を見てみよう。

■プロ野球選手輩出ランキングTOP 20
1位:PL学園(大阪)=525ポイント
2位:横浜(神奈川)=490ポイント
3位:中京大中京(愛知)=255ポイント
4位:大阪桐蔭(大阪)=250ポイント
5位:上宮(大阪)=245ポイント
6位:広陵(広島)=240ポイント
7位:愛工大名電(愛知)=235ポイント
7位:熊本工(熊本)=235ポイント
7位:柳川(福岡)=235ポイント
10位:仙台育英(宮城)=230ポイント
10位:関大北陽(大阪)=230ポイント
12位:帝京(東東京)=220ポイント
13位:龍谷大平安(京都)=215ポイント
14位:東海大相模(神奈川)=210ポイント
15位:育英(兵庫)=205ポイント
16位:明徳義塾(高知)=185ポイント
17位:報徳学園(兵庫)=180ポイント
18位:日大三(西東京)=175ポイント
18位:東北(宮城)=175ポイント
20位:天理(奈良)=165ポイント

 このランキングの対象となるのは、ドラフト制度が施行された1965年から2016年までの間にドラフト会議でNPB入りした選手(育成指名含む)。

 直接NPB入りした選手を輩出した高校には人数×10ポイント、大学・社会人・独立リーグ・海外球界などを経由した選手を輩出した高校には人数×5ポイントで数値化。合計ポイントを元にランキングされている。当然ながら昭和からの名門校、強豪校が多く名を連ねる結果となった。

「強さ」と「プロ候補育成」を兼ねた横浜の今後は?


 3位以下に圧倒的な差をつけ、次元の違うポイントを挙げたのはPL学園と横浜。PL学園野球部が休部となったこの先、横浜が独走を続けるのか気になる。

 ご存知の通り、横浜は2015年夏を最後に渡辺元智監督が勇退。また、1990年代以降の横浜を“渡辺監督と小倉部長”の名コンビで鍛え上げてきた小倉清一郎氏も2014年夏に野球部から離れている。

 「チームとしての強さ」と「プロで通用する選手作り」を両立されてきたのがこの2人だ。言うまでもなく松坂大輔(今オフ、ソフトバンク退団)、涌井秀章(ロッテ)、筒香嘉智(DeNA)を筆頭に、球界を代表する数多のプロ野球選手を育ててきた。

 これからの横浜のプロ野球選手輩出数に変化が見られるのだろうか。2015年秋から横浜の指揮を執るのは平田徹監督。選手の自主性を重んじ、選手自身が答えを見つけるまでじっくりと待つ指導法で“新しい横浜”を築こうとしている。

 2016年夏、2017年夏と甲子園には連続出場、今年のドラフトでは増田珠がソフトバンク3位で指名された。来年のドラフト戦線では万波中正が有力候補と目されている。現段階では、「強さ」と「育成力」をうまく引き継ぎ、新生・横浜のスタートを切れたように見える。

 ならば、新しいチームカラーから生まれる選手がどのような個性をまとってプロの扉を叩くのか、「横浜ブランド」の変化も追っていきたい。


甲子園で勝ってプロで活躍したいなら?


 「甲子園で優勝したい」「プロで活躍し続けたい」。その夢を叶えるならば大阪桐蔭と広陵の実績が抜群だ。

 中村剛也、浅村栄斗(ともに西武)、中田翔(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)を見ればわかるように、とにかく大阪桐蔭からはプロで活躍する選手が次々と生まれている。近いうちに横浜に接近するポイントを積み上げることだろう。

 プロ野球選手になることが夢、ではなく、プロ野球で活躍し続けることが夢ならば、大阪桐蔭の厳しいレギュラー争いを勝ち抜く経験は何者にも代えがたい。レギュラー争いに敗れ、ベンチ外というリスクも高いが、腕に覚えのある中学球児はプロ選手育成「虎の穴」で勝負を挑むとよいのでは。プロで活躍し続けるには、まず大阪桐蔭内の厳しい争いを勝ち抜く実力が備わっていないといけない。

 甲子園での戦績は大阪桐蔭に抜かれたものの、広陵も毎年のようにプロ野球選手を輩出している。近年の活躍している選手を見ると、野村祐輔、中田廉(ともに広島)、小林誠司(巨人)、有原航平(日本ハム)、俊介(阪神)……。チームを堅実に支える選手が多く、また、直接プロ入りも、大学・社会人を経てのプロ入りも、ともに多い。今年は甲子園で大ブレイクの中村奨成が広島から1位指名を勝ち取った。

 広陵には中居哲之監督の「心」「家族」を重んじる指導もある。たとえプロ野球選手の夢が敗れても、広陵で経験した3年間は人生の支えになるだろう。


何故、この高校が?


 なお、「プロ野球選手輩出ランキング」の20位以下に目を向けると、「渋い」高校に視線がとまる。岡山の関西(36位、135ポイント)、和歌山の市和歌山(46位、105ポイント)、南北海道の北照(46位、105ポイント)……。

 詳しくは『全国高校野球大図鑑2018』を熟読していただくとして、「どうしてこの高校はプロ野球選手をいっぱい生んでいるのだろう?」と、自分の性格、プレースタイルを踏まえて思案を巡らせてみると、自分の夢を叶える高校が見えてくるはず。さあ、考えがまとまったら夢の扉をノックしよう。


文=山本貴政(やまもと・たかまさ)

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