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ペナントレース開幕!千葉ロッテマリーンズ戦力分析〜野球太郎推奨のスタメンはこれだ!

中軸が固まり、打力は向上の可能性。投手は穴埋めが課題

チームバランス

 特別な補強はなくとも、伊東勤監督の下で戦力の底上げができた2013年は3位に浮上。そこにエース級の涌井秀章が加入して戦力向上も期待された昨年、逆に4位に下降。攻撃陣の補強が不十分だったせいもあるが、チーム防御率がリーグワーストだったとおり、投手力も不足していた。

 まして、成瀬善久(現ヤクルト)がFAで抜けた昨オフ、即戦力補強は新外国人右腕のイ・デウンのみ。確かに石川歩が新人王に輝き、西野勇士で抑えが確立したのは大きいが、層の薄さは否めない。

 一方の野手陣は、昨年7月に来日したデスパイネの残留が明るい材料(キューバのリーグ戦の関係で来日は遅れる)。45試合で12本塁打の打棒は期待が持てる。クルーズ、ハフマンも残留し、戦力に目立つ穴は空いていない。ただ、チーム構成を見ると、25歳以下の内野手と外野手は合計6人でリーグ最少。井口資仁が高齢化しているなか、世代交代はうまくいくのかどうか。反対に、里崎智也が引退した捕手陣は25歳以下が5人と多く、アンバランスな印象もある。今後の編成、育成面が注目される。


投手力と守備力

 先発陣は涌井を軸に石川歩、藤岡貴裕、唐川侑己、古谷拓哉と頭数はそろう。が、昨季23試合に先発した成瀬の穴は小さくない。新加入のイ・デウンが機能し、昨季6勝の藤岡、不振で4勝の唐川が安定しないと苦しいだろう。

 救援陣は抑えの西野勇士が中心も、中継ぎには絶対的な投手がいないも同然。左も不足している。

 捕手は田村龍弘、2年目の吉田裕太がレギュラー候補で、新人の寺嶋寛大も1軍キャンプ始動。伊東監督の起用法に注目したい。

 内野の要の二遊間は鈴木大地が安定している半面、クルーズは昨季15失策。外野はセンターに岡田幸文が入ればベストだ。


攻撃力

 昨季はチーム得点がリーグ5位で、打率、本塁打は4位。3割打者もいなければ、20本塁打以上の打者もいない“貧打線”だった。それでも今季は3番・角中勝也、4番・デスパイネ、5番・今江敏晃で中軸を組めるから、下位に井口、クルーズを置ける。1、2番は成長した加藤翔平、機動力を使える鈴木でコンビを組めるといい。

 一方でチーム犠打、盗塁はリーグ最少。デスパイネ一人では打線の破壊力は向上しないだけに、進塁野球で確実に1点を取りにいく必要がある。その点、伊東監督は小技を重視する指揮官。それだけに昨季も犠打と盗塁の企図数は少なくなかったが、実は成功率が低かった。選手個々に技術を高めて改善したい。

◎野球太郎推奨打線はこれだ!

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