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「神ってる」だけじゃない! 「プロ野球流行語大賞2016」発表!! <下半期編>


 12月1日に発表された今年の「新語・流行語大賞」で、見事に大賞を受賞した「神ってる」。昨年の「トリプルスリー」に続いて、野球界からの連続受賞となった。

 だが、そもそも野球は言葉のスポーツ。この1年、「神ってる」以外にもさまざまな言葉、フレーズ、名言がメディアを賑わせ、ファンの心をとらえてきた。

 そこで、「神ってる」以外の「2016年プロ野球界流行語」を勝手に10個選定。本稿では<下半期編>として、7月以降に球界をにぎわせた5つの言葉を振り返ってみたい。

バファローズポンタ


 今年ブレイクした、という意味でネットを中心に話題を集めたのが、オリックスの新応援キャラクター・バファローズポンタではないだろうか。

 試合結果によって喜怒哀楽の表情豊かなバファローズポンタのイラストがTwitterでアップされる……はずが、今年、両リーグ最多の負け数で最下位となってしまったことで、喜怒哀楽の「哀」ばかりがクローズアップされる形に。その表情がまた「せつなかわいい」として人気を呼んだ。

 関連グッズもよく売れ、9月に公式イラストブックが発売されると瞬く間にベストセラーとなり、一気に「パート3」まで刊行されるという人気ぶり。これでオリックスの成績も上向けば、「おりほー!」「んほー!!」といったポンタの口癖も人気を呼ぶことになるかもしれない。


タフな試合


 球団初となるクライマックスシリーズ出場をかけ、シーズン終盤まで熱戦が続いた今季のDeNA。シーズンが進むほど、ラミレス監督の試合後のコメントには「タフな試合だった」というフレーズが登場するのがお約束となった。

 後半戦になればなるほど、「本当にタフ」「非常にタフ」といった具合にバリエーションが増えていったのも、ファンの耳を釘付けに。ネット上では、「ラミレス監督と『Get Wild』、どちらが多くタフと言っているのか?」という検証サイトまで登場した。来季はどんなタフなシーズンとなるのだろうか?


勝てなくなったからです


 横浜一筋25年、「ハマの番長」で親しまれた三浦大輔がチームのCS出場を見届け、遂に引退を発表。引退試合は「永遠番長」と銘打たれ、横浜の街を巻き込んでのビッグイベントとなった。

 その「永遠番長」もフレーズの強さとしては捨てがたいが、より「三浦大輔らしい」言葉といえば、引退会見での「勝てなくなったからです」という引退理由ではないだろうか。

 通算成績は172勝184敗と負け越し。引退試合でも12被安打10失点で負け投手になってしまった三浦。勝てなかった時代を支え続けてきたエースだからこそ、よりその言葉の重さがファンの心にしみたはずだ。

俺のために優勝しろ


 引退選手が最後に発する言葉は、どれも重く、せつなく、忘れがたい。鈴木尚広の「心が離れてしまった」、黒田博樹の「出来過ぎの野球人生」なども印象深いが、せつなさよりも力強さを感じさせたフレーズが、日本ハム・武田勝の「俺のために優勝しろ」ではないだろうか。

 クライマックスシリーズに向けた練習では、ほとんどの日本ハム選手がこの言葉が書かれたTシャツを着用。日本一の原動力のひとつになった、という意味においても、今年を象徴する言葉のひとつだった。


「北の国から2016伝説」


 1996年、最大11.5ゲーム差を大逆転し、「メークドラマ」という言葉を生み出して流行語大賞を受賞した巨人の長嶋茂雄監督(当時)。あれから20年、同じように最大11.5ゲーム差を大逆転して優勝を果たした日本ハム・栗山英樹監督が生み出した言葉こそ、「北の国から2016伝説」だ。

 特に6月19日から始まった球団新記録の15連勝は、まさに「伝説」と呼ぶにふさわしい快進撃。大谷翔平の二刀流での数々のプレーも、今後伝説として語り継がれるはずだ。

 ちなみにこのフレーズ、「北の国から2016伝説(誰もあきらめなかった)」と、(誰もあきらめなかった)まで含めるのが正式なんだとか。ただ、優勝後のあるテレビ番組インタビューで、主砲・中田翔は「実はぶっちゃけ、あきらめていた」と吐露していたことも付記しておきたい。

 こうして振り返ると、やはり上位チームほど印象深い言葉を残していた(もしくは、言葉が繰り返しメディアで取り上げられた)ことがわかる。来季はどんな言葉で楽しませてくれるのか? 楽しみに待ちたい。


文=オグマナオト

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