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静岡の有望選手、大会展望

7月12日〜29日(静岡県草薙総合運動場硬式野球場ほか)

好左腕辻本擁する静岡を中心に大混戦
常葉学園菊川・?原の豪快な一撃に注目


投手編

▲辻本宙夢(静岡)


投打で能力が高い木村

 投打で高いポテンシャルを発揮する木村聡司(常葉学園橘)が最注目選手だ。力任せだが、最速144キロの力強いストレートで圧倒でき、打者としてはライナーで外野フェンス直撃の長打と迫力ある走塁が魅力。今春は「1番ピッチャー」としてスカウトの目を釘づけにした。

 安定感なら辻本宙夢(静岡)が一枚上。ベース上で伸びる140キロ前後のストレートに、わかっていても手が出るチェンジアップ。辻本から県内のチームが大量得点を奪うのは至難の業といえる。

 後藤黛(横須賀)は県トップクラスの本格派。身長以上に角度を感じるストレートは常時130キロ台後半を記録し、球の回転がいい。「ここ」という場面ではフォークが冴える。

 静岡裾野シニア時代、エースとして日本一に輝いた小澤拓馬(日大三島)の投球術はさすが。抜群の制球力で球1個分の出し入れができ、大舞台ほど力を発揮する。

 左腕では佐藤圭生(御殿場西)の名前が挙がる。球威のあるストレートで内角を突き、スライダーは空振りを奪うキレ味だ。

 磐田東は強力投手陣をたずさえ、初の甲子園出場を狙う。184センチの長身左腕・齋藤誠哉は天性の肩ヒジの柔らかさを持ち、球を前で離すことができる。ヒジの疲労骨折から完全復活を目指す最速142キロ右腕の鈴木博志、球速は130キロ台後半をマークし、急成長中の左腕・藤森碧尉も楽しみな存在だ。

 そのほかでは、今春静岡商打線を抑え込んだスライダー投手の萩原健心(桐陽)、右サイドからクセ球で打者を仕留める加藤賢哉(浜松工)、昨夏チームをベスト4に導いた中村駿之介(東海大翔洋)、2年生左腕の久郷太雅(沼津東)も見逃せない。

打者編

▲中泉圭祐(日大三島)


?原に続く選手は!?

 何といっても?原樹(常葉学園菊川)に熱視線が注がれる。昨年の春夏の甲子園ではしなやかなスイングから豪快な一撃。一冬越え、やや調子を崩したかに思われたが、5月に入り再び本塁打を量産。あとは夏までに課題だったショートの守備が森下知幸監督の厳しいノックでどこまで伸びるのか。

 ?原に続くのは身長186センチのスラッガー・中泉圭祐(日大三島)。スケールが大きく、右方向への長打は全国レベル。今春は主砲としてチームを県Vに導いた。

 國松歩(静岡商)は大型投手として期待されたが、最後の夏は外野手として迎える。スイングスピードが速く、外野の間を抜く打球の鋭さは出色だ。

 名門高を牽引する岸山智大(静岡)はシャープなスイングで広角に打ち返す。昨秋東海大会での一発のようにツボにくれば、スタンドに持っていく長打力も併せ持つ。

 高校通算40本に迫る勢いの森亘平(知徳)、今春の常葉学園菊川戦の4打数4安打で一躍ブレークの兆しの大盛穂(飛龍)、県屈指の遊撃手・鈴木悠矢と高い身体能力を持つ馬渕晃汰の富士市立コンビも必見だ。

 2年生では堀内謙伍(静岡)、戸田翼(静岡商)、内野琢麻(常葉学園橘)、大本拓海(掛川西)と捕手に逸材が揃う。

大会展望
混戦制すは静岡か日大三島か


今年の静岡は混戦模様だ。その中で一歩抜け出すのが静岡。エースの辻本が充実し、打線も切れ目がない。対抗は東海準Vの日大三島。中学時に全国優勝を経験した小澤拓や中泉を中心に戦力が整う。昨夏優勝の常葉学園菊川も侮れない。投手陣に不安を抱えるものの、菊池、?原、前川と並ぶ攻撃力は県屈指。2年ぶりの優勝を狙う常葉学園橘はエース・木村次第か。OBの木村幸靖氏が監督に就任した掛川西、強力投手陣の磐田東、投打にバランスがいい浜松工も優勝圏内だ。


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