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オフシーズンこそ頻発! 想定外のケガに泣いたプロ野球選手たち(後編)

 黒ネコに噛まれる、包丁やナイフで切る…。前回、お伝えしたプロ野球選手の不運なケガ。

 しかし、まだまだ不運なケガに見舞われた選手は大勢いる。


守護神はお風呂に注意!?


 NPB通算セーブ数1位は中日・岩瀬仁紀(402セーブ)、2位は元ヤクルト・高津臣吾(286セーブ)。日本を代表するクローザーの2人には不運な共通点が…。

 それは風呂場での骨折。2004年3月に岩瀬が自宅の浴室で転倒して左足中指を骨折。高津も2007年6月、遠征先のホテルの浴場で足を滑らせて左足親指を骨折している。

 風呂場での事故といえば、もっとも悲惨だったのはジャイアント馬場だ。プロレスラーになる前はプロ野球選手だったことで知られている馬場だが、ただ大きいから採用されたわけではなく、3年続けてファーム最優秀投手賞を獲得するほどの実力者だった。

 しかし、1960年、宿舎の風呂で転倒してガラス戸に激突。左ヒジを17針縫う大ケガを負った。その後遺症で左手の中指と薬指が伸展できなくなり、馬場は引退を余儀なくされた。


乗り物にも注意!


 たまに目にするプロ野球選手の交通事故のニュース。スピードの出しすぎから不運なものまで、いろいろなパターンがあるが、もっともカッコ悪かったのは巨人・大田泰示。

 2013年10月、ジャイアンツ寮から自転車で練習に向かう途中、雨で濡れた坂道でスリップしてド派手に転倒。両ヒザ、両手親指、両ヒジ、顔面などにかすり傷を負った。

 包帯グルグル巻きの姿になった大田は反省しきりだったが、フェニックスリーグには出場できなくなり、原辰徳監督は激怒。「あえてコメントする必要はない」と突き放し、「こっちだって、頭にきているんだよ!」と報道陣に当たり散らした。

 その後、ジャイアンツ寮ではしばらく自転車禁止令が出されたという。


名誉の負傷も…


 2006年のシーズン中に悲劇に見舞われたのは、当時阪神でクローザーを務めていた久保田智之。

 この年は開幕から安定感を欠いた投球が続いていたが、6月、長女がベビーカーから落ちそうになったところに咄嗟に右手を差し出して、手の甲を骨折。戦線離脱を余儀なくされた。

「かばって負傷」は同じく阪神の桧山進次郎も経験している。

 2011年11月、オフシーズンのイベント中。子どもたちのキックベースに参加した桧山だったが、張り切って子どもを抱えて走ったところ、バランスを崩してスッテンコロリン。

 子どもをかばうため、必死に身を返した結果左半身を強打。救急搬送される事態となり、和気あいあいのイベントは一瞬にして重たい空気となった。(結局、左鎖骨を骨折しており手術した)

 どちらも子どもにケガはなかった模様。不幸中の幸いともいえるが、2人にとっては歯がゆいケガだっただろう。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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