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新潟の有望選手、大会展望

7月10日〜27日(ハードオフエコスタジアムほか)

突出した存在・飯塚に新潟明訓勢が続く
甲子園で輝いた星ら2年生野手に有望株


投手編

▲村山賢人(新潟明訓)


飯塚を追う明訓二枚看板

 圧倒的なスケールの大きさで県内ダントツの存在感を示すのが飯塚悟史(日本文理)。球速では計れない投球の強さ、要所での投球など総合力が一冬越して格段にレベルアップ。惜しくも初戦敗退に終わった今春センバツの豊川戦で延長13回184球を1人で投げ抜くと、春の県大会でも29回を投げ防御率0.31、与四死球2の快記録をマーク。準々決勝で二塁、決勝では三塁も踏ませない、まさに無敵の投球で成長を大きくアピールした。同じく日本文理では昨夏の甲子園でも登板した左腕・小太刀緒飛が今春の県準決勝で6回参考ながらノーヒットノーランを達成。磐石の態勢で夏に臨む。

 日本文理を追う新潟明訓は旧チームからエースを担う村山賢人と成長著しい漆原大晟の両右腕が強力二本柱を形成。村山は宝刀スライダーを武器とした県内随一の安定感、漆原は140キロ台の速球で打倒・日本文理に燃える。

 力感と柔軟性を併せ持った投球で今春、チーム20年ぶりの県4強進出の立役者となった前川哲(新潟産大付)、2試合連続完封の快投で選手12名のチームを県8強に導いた斎藤央兆(糸魚川白嶺)の両大型右腕。昨秋県大会で日本文理を追い詰めた山崎嘉紀と快速球が光る内藤悠人の北越が誇る左右の両輪、一昨年秋の北信越大会での好投が印象深い大塚翔太(五泉)の投球にも要注目。

 さらに、クレバーな投球が光る小杉悠太(三条)を筆頭に星佳孝(中越)、本間基生(佐渡総合)、西山健太(新潟第一)、持田祥(帝京長岡)、吉田陽祐(加茂)らの3年生右腕。2年生にも伊藤亮太(高田商)、佐藤睦(新潟商)、諸橋慶多(新潟)、石橋健哉(新潟県央工)、森山涼(加茂暁星)ら有望右腕が続々と名を連ねる。

打者編

▲星兼太(日本文理)


2年生に光る好素材が

 2年生ながら県内別格の打力で打者一番手に名乗りを挙げるのが星兼太(日本文理)。長岡東シニア時代にジャパンの主力を張った実力をさらに進化させ、着実にレベルアップ。今春センバツの豊川戦でも二塁打を含む3安打を放ち実力を強烈にアピールした。このほか日本文理には勝負強い打撃と統率力でチームを支える主将兼三塁手・池田貴将、攻守のキーマンとしてチームを鼓舞する遊撃手・黒臺騎士らいずれも県内屈指の好選手が揃う。

 新潟明訓も堅守と好打で県ナンバーワン二塁手の呼び声が高い小池那弥、2年生の大型スラッガー・勝海光太朗ら投手の二枚看板と同様にタレントが揃う。

 齋藤颯(中越)も2年生ながら将来が嘱望される実力派三塁手。自慢の強肩、昨秋公式戦9試合で長打率.611を残した打撃に加え、今春の県大会では二塁も守り対応力の高さも示した。

 自慢の脚力を生かし1番打者としても打線を引っ張る注目外野手は池原瑠河(新潟産大付)、猪又雄大(糸魚川白嶺)、川?翔太(帝京長岡)、安部建人(北越)。

 懐の深さと右方向への快打に好打者の資質を感じさせる赤野直道(糸魚川)に強肩の有坂伸哉(三条)、江口正義(新潟工)、高橋航平(高田商)ら好捕手たちの活躍も新潟の夏を熱くしてくれそうだ。

大会展望
圧倒的優位な文理、追う明訓


現チーム県内公式戦無敗の日本文理が圧倒的優位に立つ。春の県大会6試合でわずか1失点と大黒柱飯塚を軸とした総合力は抜きん出ており、センバツ初戦敗退に終わった悔しさを夏にぶつける。秋・春ともに県決勝で日本文理に敗れたライバル新潟明訓は村山、漆原の強力二枚看板で雪辱に燃える。夏に強い中越、選手層の厚い北越に加え春に躍進した新潟産大付、新潟商、糸魚川白嶺ら2強を追う各校の実力は拮抗しており横一線。上位進出をかけた激しい戦いが展開されそうだ。


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