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復刻ユニで蘇るハマのレジェンドたち。大洋時代から振り返る、横浜のウイークポイント今昔物語


 5月10日から12日まで、横浜スタジアムでは「We☆YOKOHAMA DAY」と銘打ったイベントが開催された。

 選手たちは大洋ホエールズ時代のユニフォームを着用。始球式にはホエールズ時代のレジェンドである平松政次、斎藤明雄、遠藤一彦の3投手を迎え、大いに盛り上がりを見せた。

 試合の方は、チームは3カード連続の勝ち越しを決め、セ・リーグ最下位の定位置を脱する準備をしているかのように見える。しかしホエールズ時代も、これだけの投手陣を擁してもなかなか勝てなかった。

 そして1998年の日本一を経た後、なおも低迷が続いているベイスターズ。あの時と今、ベイスターズの野球は変わってきているのか。

昔も今も課題は共通?


 始球式に現れた3氏がいた時代、野手の顔ぶれといえば、松原誠、山下大輔、田代富雄、高木由一、長崎慶一、基満男など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。

 しかし、いつの世も投打のバランスがかみ合っていないチームは勝てない。3人のレジェンドは、いくつもの記録を残した。しかし当時の大洋投手陣は、全体では盤石の体制を築くことができず、長きにわたりBクラスに甘んじてきたわけだ。

 盤石の投手陣を築くには時間がかかる。長いBクラス生活を抜け出すために目先の成績に頓着し、若い人材の育成が手薄になったのではないかと思わずにはいられない。


現DeNAの投打のバランス


 現在のDeNA、なんと驚くなかれ先発陣の防御率はリーグ1位。救援陣は4位と低迷しているものの、チームが最下位にいることを考えれば、投手陣としては勝てない状況ではない。

 となると、やはり元凶は打撃陣と言わざるを得ない。裏づけるようにチーム打率は6位に甘んじている。

手ごたえを感じるDeNA投手陣


 長い歴史の中で、昨今のDeNAは、これだけ若手の先発投手陣が台頭しているだけでも、かなり期待度が高いと思うファンも多いのではないだろうか。

 石田健大、砂田毅樹をはじめ、ルーキーの今永昇太と熊原健人。2年目のジンクスに必死に抗おうと奮闘する山崎康晃や三上朋也。ここに山口俊、井納翔一、久保康友、須田幸太、田中健二朗の安定感が増せば、相当強力な投手陣だと思えるのだが……(思わず、遠い目)。


妄想アリ! あとは打線のバランスが取れれば完成!


 野手陣に目を移そう。ケガで数試合の離脱はあったものの、筒香嘉智はかなりの成績を期待できる。また、倉本寿彦の成績が突出しており、5月16日までの打率.338は見事。5月12日には自身初のサヨナラ打も放ち、チームの好循環の起点となっている。

 あとは下位打線を中心に、打線のボトムアップがなされれば、Aクラス入りも見えてくる。借金完済が見えてくるころにはセ・リーグ全球団が4ゲーム差ぐらいにひしめく、戦国時代となるだろうか?(再度遠い目)


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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