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【開幕データから導く優勝予想】セ・リーグは巨人以外の3連覇なし。DeNAが3位になった翌年は……

2018-05-10(木)12:00

【開幕データから導く優勝予想】セ・リーグは巨人以外の3連覇なし。DeNAが3位になった翌年は……

 プロ野球は開幕から1カ月以上が経過し、両リーグともに上位、下位の差が開いてきた。ここから上位チームは逃げ切りを目指し、下位チームは巻き返しを図ることになる。

 まだ、交流戦が始まっていない時期なので少し気が早い気もするが、前回のパ・リーグに続き、今回はセ・リーグの優勝を占ってみたい。ここではシーズン序盤の単純な戦力の比較や戦いぶりからだけではなく、過去のデータと照らし合わせて予想していく。

◎巨人以外の3連覇はなし


 昨シーズン、1979年、1980年以来の連覇を成し遂げた広島。今シーズンは球団史上初となる3連覇に挑んでいる。開幕カードとなった中日との3連戦を3連勝で飾り、続くヤクルト戦でも2勝1敗と勝ち越し。今シーズンも上々のスタートを切った。その後は一時、DeNAに首位を明け渡したものの、5月7日時点で2位の阪神に3ゲーム差をつけ、首位を走っている。

 しかし、チーム状況は決していいわけではない。開幕直前に精神的な支柱である新井貴浩が離脱。バティスタも開幕時は故障で2軍スタートだった。その後も鈴木誠也、野村祐輔、丸佳浩と主力選手が続々と故障し、戦列を離れている。バティスタ、鈴木はすでに復帰し、調子を上げてきたが、チームとしてはまだまだ完全体とは言えないだろう。

 その広島によくない過去のデータがある。セ・リーグでは、巨人以外の球団が3連覇以上を達成したことはないのだ。連覇も1979年〜1980年、2016年〜2017年の広島、1992年〜1993年のヤクルト、2010年〜2011年の中日と4度だけ。

 序盤戦で首位を走ってはいるが、これ以上、ケガ人が出るようだと勝負所で息切れしてしまう可能性は十二分にある。果たして広島はジンクスを打ち破り、リーグ3制覇を達成することができるだろうか。あと2週間ほどで交流戦が始まる。ここがひとつのポイントとなるだろう。

◎DeNA、3位の翌年は?


 ラミレス監督体制になり3年目のDeNA。2年連続でCSに進出し、昨シーズンはファイナルステージで広島を破って日本シリーズにも出場。今シーズンはさらに上を目指している。

 しかし、DeNAにはよくないデータがある。前身の大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ時代を含めて3位になった翌年のシーズンは、2位以上になったことがないのだ。

■DeNAが3位になった翌年のシーズン成績
1969年:3位/1970年:3位
1970年:3位/1971年:3位
1971年:3位/1972年:5位
1983年:3位/1984年:6位
1990年:3位/1991年:5位
1999年:3位/2000年:3位
2000年:3位/2001年:3位
2001年:3位/2002年:6位
2005年:3位/2006年:6位
2016年:3位/2017年:3位
2017年:3位/2018年:?

 このように3位になったシーズンは過去11度もあるが、翌シーズンに順位が上がったことは一度もない。さらには1969年〜1971年、1999年〜2001年と2度の3年連続3位を記録しているが流れに乗って優勝することができず、その後の数年間はBクラスに低迷している。

 しかし、ラミレス監督はDeNAにとって初の外国人監督。選手起用や采配で新たな試みを多く取り入れている。新しい風を吹かせるラミレス監督の元で、今までのチームとは違うところを順位でも見せることができるだろうか。今シーズンの結果に注目したい。


◎巨人における第1次政権の3年目は?


 高橋由伸監督となって3年目の巨人。昨シーズンまで2年連続Bクラスと至上命題の「優勝」を果たせていない。その巨人にとっては吉兆データがある。2リーグ制以降で、監督が「初めての監督就任から3年目」(2年で退任者は除く)というシーズンは、王貞治監督時代を除きすべて優勝を飾っているのだ。

■巨人・監督初就任3年目の成績
水原茂(1950年就任/1952年:優勝)
川上哲治(1961年就任/1963年:優勝)
長嶋茂雄(1975年就任/1977年:優勝)
藤田元司(1981年就任/1983年:優勝)
王貞治(1984年就任/1986年:2位)
高橋由伸(2016年就任/2018年:?)

 優勝を逃した王貞治監督も2位と好成績を残している。高橋監督は偉大な先輩たちに続くことができるだろうか。


◎3連覇を目指すチームを止めるのは?


 冒頭でセ・リーグにおいて巨人以外の3連覇は達成されていないことに触れた。過去には広島が2度、ヤクルト、中日がそれぞれ挑んだが、成し遂げることはできなかった。そして、実はこの3チームが3連覇に挑んだシーズンで、優勝を果たしたのはいずれも巨人なのだ。

 勝利が宿命づけられているからなのか、巨人軍の誇りなのか。それとも他球団に3連覇はさせまいと闘争本能が働くのかはわからない。しかし、結果として3連覇を阻止している。

 今季は高橋監督にとって3年目のシーズン。且つ、広島が3連覇を目指しているシーズンでもある。歴史通りに巨人が優勝することになるのか。広島がジンクスを打ち破るのか。これからの戦いをしっかりと見届けたい。


文=勝田聡(かつた・さとし)

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