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交流戦で巻き返し間違いなし? 最下位・ヤクルトが交流戦で復活する4つの理由


 5月25日現在、セ・リーグ最下位に甘んじているヤクルト。

 31日から開幕する交流戦では、昨季リーグチャンピオンの意地をみせて、巻き返しを図りたい。パ・リーグとの戦いになる交流戦は、リーグ下位から、一気に浮上するチャンスでもあるのだ。

 今回はそんなヤクルトを援護すべく、交流戦で巻き返すためのポジティブなデータを探ってみた。
(記録は5月23日現在)

圧倒的なホームでの勝率!


 ヤクルトは“魔境神宮”と呼ばれる、神宮球場での勝率が異常に高い。5月23日現在で14勝8敗、勝率.636と、ビジターに対して2割5分以上も高いのだ。

 ホーム球場での勝率は、下位に甘んじているチームとは思えない数字であり、交流戦では慣れ親しんだ神宮球場で、どれだけ勝てるかが勝負の分かれ目となる。

 今季は神宮球場にソフトバンク、西武、オリックスを迎える予定で、この3カードを6勝3敗で乗り越えたいところ。神宮球場を知り尽くし、交流戦2年目を迎える真中満監督の采配に注目したい。


今年は川端? 交流戦優秀選手賞はヤクルトの選手が獲る!


 今季移籍してきた坂口智隆は、オリックス時代の2011年に優秀選手賞を獲得。さらにヤクルトは、過去2年連続で、交流戦の優秀選手賞を輩出している。この3人の優秀選手賞を受賞した時の数字を見てみよう。

2011年:坂口智隆
打率.412/1本塁打/12打点

2014年:山田哲人
打率.378/4本塁打/15打点

2015年:畠山和洋
打率.324/9本塁打/20打点

 坂口、山田、畠山とくれば、次は川端慎吾だろう……と、筆者の独断と偏見も交えて、川端のここ2年の交流戦成績を調べてみた。


2014年:川端慎吾
打率.303/2本塁打/14打点

2015年:川端慎吾
打率.351/0本塁打/8打点

 開幕当初は好調だった川端。打率3割前後をキープしているものの、このところ低空飛行が続いている。

 数字上では得意としている交流戦は、復調するきっかけになるのではないか。川端に勢いが戻れば、ヤクルトのさらなる得点力アップは間違いない。交流戦では川端の打撃に期待しよう。


途中退席厳禁! 7回以降の得点力が凄い!


 ヤクルトのイニング別得点を調べてみると、7回以降に得点が集中していることに気づく。201得点のうち39.8%の80得点が、7回以降に集中しており、これは12球団ナンバーワンの数字。

 ヤクルトファンは序盤に点を取られても球場を後にしてはいけない。終盤の猛攻に期待して“応燕”することをオススメしたい。たまに「追いつかない程度の反撃」になるのはご愛嬌だ。

実は改善している!? ヤクルト投手陣の防御率


 開幕直後は「投壊」が叫ばれたヤクルト投手陣。しかし調べてみると防御率自体は大いに改善している。月間の防御率を比べてみよう。

3・4月:防御率5.14

5月:防御率3.99

 ひと月で、防御率にして1.15も改善。他11球団で1点以上の改善をしているチームはなく、最高でもオリックスの0.85。劇的な改善をみせているヤクルト投手陣には、交流戦でも期待したい。


 昨季はDeNAや巨人が大失速して、交流戦明けにはセ・リーグ全球団が借金持ちとなり、「セ界恐慌」や「セ界の終わり」と揶揄された。そんななか、ヤクルトは8勝9敗1分と持ちこたえ、セ・リーグ制覇に繋げることができた。

 今季のスローガンのとおり、「燕改革」から「燕進化」できるだろうか。交流戦のヤクルトは要注目だ。


文=勝田 聡(かつた さとし)
松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。

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