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山梨の有望選手、大会展望

7月8日〜21日(小瀬スポーツ公園野球場ほか)

左右エース擁して盤石態勢築く関東王者
プロ注目の望月が俊足好打で王者に挑む


投手編


▲山口大輔(山梨学院大付)

山梨学院大付の左右二枚看板

 春季関東大会を制した山梨学院大付には二枚看板がいる。174センチ右腕・上原進はストレートこそ135キロ前後だが、スライダーとシュートをコントロールよく両コーナーに投げ分ける。左腕・山口大輔は、キレのあるストレートに大きくタテに割れるカーブとチェンジアップを駆使し、打者を翻弄する。ともにスタミナと安定感があり、大崩れはしない。

 甲府工も春季関東大会に出場したが、その原動力は左腕・穴山空良。171センチと小柄だが、スライダー、シンカーなど、多彩な変化球を操り、粘り強く抑える。

 県下最速投手と呼び声が高いのは身延の松永勇輝。182センチと恵まれた体格から最速145キロのストレートを投げ込み力でねじ伏せる。ただ単調になり痛打を浴びることもあるため、投球に幅を持てるかが上位進出のカギだ。

 春季ベスト4に勝ち上がった古豪・市川の河西晨帆も182センチからのストレートは最速140キロと威力十分。

 2010年、石和と山梨園芸の統合により生まれ変わった笛吹。堀内友斗は165センチと小柄ながら135キロのストレートを強気に内角へ投げ込む投球テンポで、春季初のベスト8に導いた。

 2月の豪雪で練習がままならず春季序盤で敗れた富士学苑。右腕・白井拓舞はスリークオーターから投げ込む140キロのストレートとキレのあるスライダーを武器に、勝負の夏に燃えている。

 他に春初戦で山梨学院大付に敗れながら2失点に抑えた甲府城西の荒木孝太、日本航空の八重柏拓也もキレのある投球で上位を狙う。

打者編

▲望月大貴(東海大甲府)

東海大甲府にプロ注目の望月

 山梨学院大付打線には切れ目がない。リードオフマンの金城義は、春季関東大会で浦和学院・小島和哉からレフト上段にサヨナラ本塁打を打つなど、試合を決める長打力もある。主将の菊池海斗は、センターを中心とする柔らかい打撃で勝負強い。4番の稲葉皇介は182センチ87キロと恵まれた体格に威圧感があり、チーム一の長距離打者。後ろには力のある山口、上原、富山将望らが続く。

 毎年全国屈指の攻撃力を誇る東海大甲府。中でも180センチの望月大貴はプロ注目の選手。内外角を苦にせず、柔らかいバットコントロールで長短打を量産する。力強いスイングが持ち味の山田克志は反対方向にも鋭い長打を放つ。

 2年連続出場を目指す日川からは、昨夏甲子園を経験した斎藤丞を挙げたい。チーム一の打率と打点を稼ぐ4番打者である。

 甲府工でクリーンアップを打つ池谷侑樹は俊足で小技もできる中距離打者。佐野亜諭は、ここぞで長打を打てる勝負強さが光る。

 20年ぶりに夏の甲子園を目指す市川には、本塁打も打てる1番・杉山善軌をはじめ、高野瑠聖、矢崎涼太と破壊力のある選手が揃う。

 初優勝を目指す笛吹の4番・末木玲は185センチと体格に恵まれ、飛距離は県下一だろう。同じく鈴木翔悟は走攻守3拍子揃った好選手だ。この他、日本航空・佐藤勝多の長打力、富士河口湖・堀内海夏太と甲府城西・高村走の両捕手の強肩とインサイドワークにも注目したい。

大会展望
山梨学院大付への挑戦権争い


優勝候補最有力は春季関東大会を制した山梨学院大付。左右の両エースが安定し、上位下位と切れ目のない打線に小技を絡めた細かい野球もでき、スキがない。その挑戦権を狙うチームだが、例年になく混戦模様だ。東海大甲府の爆発的な打線は脅威だが、投手力に不安があり、継投が勝負の分かれ目となる。試合巧者の甲府工、甲子園勝率山梨一の市川、2年連続を目指す日川、初出場を狙う笛吹、好投手擁する身延に加え、甲府城西、富士学苑、日本航空にもチャンスがある。


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