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《2016年アマ球界の7大ニュース!》ヤング侍、豊作ドラフト、PL学園休部…にざわついた1年

2016-12-13(火)12:00


 今年もいろいろなことが起こった野球界。週刊野球太郎では年の瀬企画として2016年の野球界の7大ニュースを総ざらい。第2回は以下のアマチュア野球界での大きなトピックスを振り返ってみよう。

(1)ヤング侍が世界で活躍!
(2)田中正義 5球団競合でソフトバンクへ!
(3)女子マネの甲子園練習参加がOKに!
(4)豊作だった夏の甲子園の投手陣! BIG3からBIG4へ!
(5)PL学園がついに休部へ……
(6)秋季大会で結果を出した早実・清宮が甲子園に帰ってくる!
(7)甲子園で高松商や北海など、古豪が活躍!

◎ヤング侍が世界で活躍!


 高校生の有望選手を集めた侍ジャパンU-18代表が、8月30日から9月4日に台湾で行われた「第11回 BFA U-18アジア選手権」で見事優勝を決めた。予選リーグ3試合、セミファイナルラウンド2試合、そして決勝と勝ちっぱなしでアジアの頂点に立ち、日本のレベルの高さを示した。

 また、プロと社会人の若手混成メンバーで臨んだ侍ジャパンU-23代表も、10月28日から11月6日にメキシコで行われた「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」を制覇。こちらは、スーパーラウンド(二次リーグ)でパナマに敗れたものの、そのほかの8試合は大半が圧勝と、底力を見せた。

 これでトップチームは、来年3月に迫った第4回WBCで結果を出さないわけにはいかなくなった。頑張れ、侍ジャパン!


◎田中正義 5球団競合でソフトバンクへ!


 今秋のドラフト会議で最大の目玉だった田中正義(創価大)。昨秋には12球団競合の可能性まで報じられるほどの人気ぶりだったが、結局、5球団が1位指名し抽選へ。その結果、工藤公康監督が当たりくじを引き当てたソフトバンクへの入団が決まった。

 V3を目指し、途中まで首位を快走していた今季のソフトバンクは、シーズン終盤、日本ハムに大逆転されまさかの2位転落。その要因のひとつが、層が厚いはずだった投手陣の崩壊だ。9月の勝負どころで先発陣が次々と離脱し、リリーバーも安定感を欠いた。同じ悲劇を繰り返さないためにも、コンディションが整えば1軍でも勝負ができるボールを投げられる田中が入ったのは大きい。来季の巻き返しに注目だ。


◎女子マネの甲子園練習参加が可能に!


 今夏の甲子園で、大分の女子マネージャーがユニフォームを着て試合前の練習に参加し、大会関係者に制止されるという出来事があった。

 その後、世論の高まりもあって、高野連が協議した結果、条件付きで女子マネージャーの練習参加を認めることとし、来春のセンバツからこれが適用される。

 ただ、危険防止のためヘルメット着用を義務づけ、ユニフォームではなくジャージや体操着での参加とされた。エリアも外野の人工芝部分のみとかなり制限されており、しかも、事前の甲子園練習のみOKで、試合前の練習は依然として禁止のまま。高野連は、要望があればさらに審議するという。

 普段から練習を手伝っているマネージャーであれば、そこまで危険ということはないのではないか。選手を陰で支えるマネージャーも、間違いなくチームの一員。ようやくたどり着いた晴れの舞台の雰囲気を、選手と一緒にグラウンド上で感じさせて欲しいという声が多いようだが、果たしてどうなる!?


◎豊作だった夏の甲子園の投手陣! BIG3からBIG4へ!


 大会前は、藤平尚真(横浜)、寺島成輝(履正社)、高橋昂也(花咲徳栄)の3投手が「高校生BIG3」として注目されていた今夏の甲子園。しかし、横浜は2回戦で履正社に敗れ、その履正社も3回戦で常総学院に負けてしまった。花咲徳栄高も3回戦で作新学院高に敗れ、BIG3は3人とも準々決勝にも届かず姿を消してしまうという事態に…。

 そこで一躍クローズアップされたのが優勝投手にもなった作新学院の今井達也だ。BIG3は3人とも、チームが敗れた試合はリリーフ登板だったのに対し、今井は5試合すべてに先発し、そのうち4試合で完投している。

 もちろん、エースと一蓮托生で大会を進めるのも、やりくりしてエースをガードしつつ試合をこなしていくのも監督の考えによるところが大きい。今井は、監督の戦略に耐えうるだけの能力、体力があったということ。大会が終わる頃には、「BIG3」ではなく今井を加えた「BIG4」と呼ばれることも多くなっていた。

 なお、ドラフトでは今井が西武の1位、藤平が楽天の1位、寺島がヤクルトの1位、高橋が広島の2位と、いずれも上位指名されている。

◎PL学園がついに休部へ……


 甲子園では春が20回出場で優勝3回、準優勝1回。夏が17回出場し優勝4回、準優勝3回。日本一有名な「ああ〜、ピ〜エル〜♪」の校歌を何度もグラウンドに響かせたPL学園高が、かねてから報じられていたとおり、今夏でついに野球部の活動を休止した。

 甲子園で活躍した選手たちが、プロに進んでまた多くの野球ファンを楽しませてくれたPL学園高。野球界にはかなりの数の大物OBが存在するにもかかわらず、休部になってしまうということはよっぽどの事情があったのだろう。またいつか、あの校歌が甲子園で聴ける日が訪れることを願ってやまない。


◎秋季大会で結果を出した早実・清宮が甲子園に帰ってくる!


 1年の夏の選手権で2本塁打を放ち、衝撃の甲子園デビューを果たした早稲田実の清宮幸太郎。2年の春と夏は地区大会を勝ち上がれず甲子園出場を逃していたが、10月から11月にかけて行われた秋季東京大会で優勝し、続く明治神宮大会でも準優勝。来春のセンバツ出場をほぼ確定させた。

 清宮にとって、残す甲子園出場のチャンスはあと2回。そこでどんなパフォーマンスを披露してくれるのか。そして、今年の11月末までで78本としている高校通算本塁打数は、どこまで伸びるのか。高校野球ファンのみならず、来年のドラフトへ向けて、各球団のスカウト陣も目を光らせているに違いない。


◎甲子園で高松商や北海など、古豪が活躍!


 かつてはコンスタントに甲子園に出場し、優勝歴も春夏2回ずつある高松商。しかし、今春の甲子園は1996年夏以来、実に20年ぶりの出場だった。そんなブランクがあったにもかかわらず、あれよあれよと勝ち上がって準優勝。前年の明治神宮大会を制したチーム力の裏づけはあったとはいえ、伝統校の底力をあらためて思い知らされた大会となった。

 一方、北海も優勝こそないが(準優勝は春夏各1回)、甲子園には春12回、夏37回の出場を誇る北海道球界の顔ともいうべき高校。近年も出場こそしていたものの、なかなか上位進出は果たせていなかった。しかし、この夏は松山聖陵、日南学園、聖光学院、秀岳館と強豪校を次々と下して決勝進出。ファイナルで作新学院に敗れ、悲願の優勝はならなかったが、大いに大会を盛り上げた。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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