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巨人優勝決定!楽天も初優勝まであとわずか!…今週の野球みどころランキング[9月24日(火)〜9月30日(月)]

 『今週の野球みどころランキング』は、9月第4週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


安樂県大会初戦で敗れる、松井は27日に進路表明へ
―――高校野球

 先日行われた18U ワールドカップで、高校日本代表に2年生ながら選ばれた甲子園優勝投手・?橋光成(前橋育英)に続き、同代表の怪物右腕・安樂智大(済美)の来春センバツ出場も絶望となった。

 愛媛県中予地区予選を順当に勝ち上がり迎えた22日の秋季愛媛県大会初戦、西条戦で安樂は先発のマウンドへ。しかし初回に2点を先制されると、3回に1死一、二塁のピンチを迎えたところで右ヒジの違和感を訴え降板。この回さらに2点を追加されてしまう。降板後ライトへ回っていた安樂の2ランホームランで9回に2点差まで追いすがるも、後続が倒れ2-4でゲームセット。これにより済美のセンバツ出場は厳しい状況となった。

 春夏の甲子園そして18Uワールドカップとフル回転してきた代償が出てしまったのかもしれないが、この悔しさをバネに、最後の夏に一層進化した姿が見せるのではないかと?橋らともに期待されている。

 一方、同じく今夏の18U ワールドカップ日本代表で、昨夏の甲子園を騒がせた“ドクターK”松井裕樹(桐光学園)は27日に進路表明の記者会見を行い、そこでプロ入りの意思を示す予定。10月24日に行われるドラフト会議では複数球団の1位指名が予想されている。

日本選手権出場チーム出揃う
―――社会人野球

 単独チーム日本一を争う『社会人野球日本選手権』(以下、日本選手権/本戦は10月28日から11日間、京セラドーム大阪)の近畿予選の最後の一枠を争う第4代表決定戦が17日に行われ、大阪ガスがニチダイを7-0で破り2大会ぶり17回目の本戦出場を決めた。

 中国予選では第一代表決定戦はJFE西日本がツネイシを1-0で破り、5大会連続8回目、第二代表決定戦では三菱重工広島がツネイシを5-2で破り、2大会連続13回目の本戦出場を決めた。ツネイシは創部42年目にして初の全国大会出場に王手をかけたものの、代表決定戦で敗れ悲願の初出場はならなかった。また今季限りでの廃部が決まっているワイテックも敗者復活戦で三菱重工広島に3-7で敗れ、有終の美を飾ることはできなかった。

 北信越予選ではバイタルネットが伏木海陸運送を8-3で破り2大会連続5回目、四国予選では四国銀行がJR四国との二次予選に連勝し、2大会ぶり21回目の本戦出場を決めた。

 これで全32代表が出揃い、都市対抗で51年ぶりの連覇を達成し、日本選手権でも連覇を目指すJX-ENEOSや、全日本クラブ選手権を制した和歌山箕島球友会などが、社会人野球日本一を目指し戦う。

立命館大vs京都大が延長21回の死闘に、北海道六大学は優勝校が決定
―――大学野球

 21日に行れた関西学生リーグの立命館大vs京都大1回戦で、延長21回引き分けという史上稀に見る激戦が繰り広げられた。

 延長戦の規定がイニングではなく、時間(試合時間が4時間30分超えて新しいイニングには入らない)となっているため、リーグ史上2番目の長い長い戦いとなった(史上最長は1993年春の立命館大vs関西学院大1回戦の延長22回)。

 その激戦の主役と言ってもいいのが、京都大の3年生右腕・田中英祐だ。7回までは毎回安打を浴びたが、スライダーを低めに集めゴロを量産。自身の1失策を除けば無失策の守備陣に助けられながら、17回まで三塁を踏ませぬ好投。最終的には21回237球を投げ抜き、無失点で計15奪三振の完封。一方、京都大打線は立命館大の2投手を打ち崩せず無得点。試合は0-0の引き分けとなった。

 昨春にチームの連敗を60で止める完封勝利を関西学院大戦でやってのけた田中は、昨秋には関西大との試合でチーム20季ぶりの開幕戦勝利に貢献。また、今春にはいずれも2007年秋以来となる立命館大、近畿大からの白星を挙げ、シーズン2勝をマークした。

 京都大の歴史を次々と塗りかえていく秀才右腕に今後とも注目していきたい。

 西で京都大の奮闘が続く中、東京大は東京六大学リーグでの苦戦が続いている。14日に行われた明治大との開幕戦で0−5で敗れると、以降開幕4連敗。これでリーグ戦60連敗となってしまった。

 また東京六大学リーグでは、昨年怒濤の開幕9連勝で優勝まであと1歩まで迫った法政大だが、今季は立教大に連敗スタート。一方、立教大は、大阪桐蔭時代に藤浪晋太郎(阪神)の控え投手だった1年生・澤田圭佑がこれまで慶應義塾大との開幕カードを含む3試合22回を投げ自責点3(防御率1.23)、2勝0敗と好調でチームを牽引している。

 北海道学生リーグでは22日にリーグ戦全日程が終了。東京農業大北海道オホーツクと函館大が8勝2敗で並んだため、23日に優勝決定プレーオフが行われ、東京農業大北海道オホーツクが延長16回の激戦を1-0のサヨナラ勝ちで制し、優勝。明治神宮大会の出場を賭け、札幌学生野球連盟の優勝校・道都大学と北海道地区代表決定戦を行うこととなった。

レッドソックス地区V !上原が胴上げ投手に
―――MLB

 今季途中から抑えとした大活躍していた上原浩治(レッドソックス)は、17日のオリオールズ戦で同点の9回に登板したが、1失点しサヨナラ負け。今季初黒星を喫し、連続無失点が27試合、連続アウトが37人で途切れた。

 しかし18日の中継ぎ登板では無失点に抑え、19日に迎えたブルージェイズ戦では打者3人をわずか9球で抑え、この瞬間レッドソックスの6年ぶりのア・リーグ東地区優勝が決定。日本人投手としては、2001年の佐々木主浩(マリナーズ)以来2人目の「胴上げ投手」となった。

 また他地区ではア・リーグ西地区ではアスレチックスが、ナ・リーグ西地区ではドジャースが、東地区ではブレーブスがそれぞれ地区優勝を決めた。

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)は19日のレイズ戦に先発し、自己ワーストタイの7四死球も、5回5安打2失点と踏ん張り13勝目を挙げ、38日ぶりの勝利となった。

 黒田博樹(ヤンキース)も19日のブルージェイズ戦に先発したものの、6回8安打3失点で自身5連敗となる12敗目を喫した。

 ブルージェイズの川?宗則はこの試合に「2番・DH」で先発出場。黒田から安打を打ち、3打数1安打1四球だった。20日は不出場だった川?だが、21日にも「2番・DH」で先発出場。しかし4打数0安打、第4打席にはセカンドゴロの一塁アウトの判定に激高し、ヘルメットを叩き付けると、それが侮辱行為と見なされ初の退場処分を受けた。

 岩隈久志(マリナーズ)は、 18日のタイガース戦に先発し8回4安打無失点の好投で13勝目を挙げた。松坂大輔(メッツ)は20日のフィリーズ戦で6回4安打4失点という内容でまとめ、今季2勝目、これで松坂はメジャー通算52勝目となり、大家友和を抜き日本人投手歴代単独3位の勝利数となった。

巨人が2年連続35度目のセ制覇、田中将大開幕22連勝などで楽天も優勝間近
―――NPB

 首位を独走していた巨人がついに22日、リーグ制覇を決めた。

 前日21日には攻守の要・阿部慎之助が帯状疱疹で急遽欠場となるアクシデントなどもあり、優勝決定とはならなかったが、22日の試合前に、デーゲームでヤクルトと対戦していた2位・阪神が敗れ、優勝が決定。

 だが、勝ってファンと優勝の喜びを分かち合いたい巨人は、ナイターとなったこの試合で、阿部の代役として出場した加藤健が先制タイムリー。そして、先発・菅野智之を好リードと攻守で活躍。

 生え抜きに外国人選手・新人選手が融合した今季の戦いを象徴するような試合展開で見事に2年連続44度目(セ・リーグ優勝は35度目)の優勝に花を添えた。

 楽天の田中将大は、21日に札幌ドームで行われた日本ハムとの試合で、8回4安打1失点と好投。チームも先制こそ許したものの、桝田慎太郎の勝ち越しタイムリーなどで7得点、9回に2失点したものの、7−3で勝利。これで田中将大は自己記録をさらに更新する開幕22連勝を果たし、岩隈(現マリナーズ)が持つシーズン最多勝利数(21勝)を超えた。

 翌22日にも日本ハムに15-1で勝利し、球団史上2度目のクライマックスシリーズ進出を決める。そして、23日の試合では、育成ドラフト1位で今季から加入した宮川将が、8月4日にプロ初白星を挙げた縁起の良い札幌ドームで今度はプロ初先発で白星。球団最多勝利記録を更新する78勝目に導き、マジックを23日現在で「3」とした。

 また宮川と同じく大卒新人でいうと、小川泰弘(ヤクルト)が22日の阪神戦で6回2/3を投げ、8安打5失点ながら味方の援護にも恵まれ、見事に15勝目。ハーラートップタイとなり、未だに新人争いと並行して最多勝争いを繰り広げている。


 また、昨秋のドラフト会議では3球団が1位入札するなどし、小川以上に高い評価を受けていた東浜巨(ソフトバンク)も23日のロッテ戦に先発し、6回3安打3失点。嬉しいプロ初勝利を挙げた。

 プロ初勝利でいうと、巨人の高卒2年目左腕・今村信貴も優勝決定翌日の広島戦に登板し、6回7安打1失点と好投し、プロ初白星。王者・巨人にまた新たな先発候補が生まれた。


 天候や気温など、すっかり秋らしくなってきました。プロ野球界もリーグ優勝チームが決まり、クライマックスシリーズ出場チームの枠も埋まりだし、秋らしいニュースが増えてきました。もちろん、高校野球、大学野球、社会人野球も「秋」を感じさせる大会、試合が行われています。「夏」の野球もいいですが、「秋」の野球も楽しんでください!


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


女子プロ野球関連

9月28、29日:「ティアラカップ神奈川相模原大会」@サーティーフォー相模原球場
〜女子野球祭り2013〜
両日共に第1試合11時、第2試合13時30分試合開始予定

※詳しくは女子プロ野球公式HPをご覧ください。

アマチュア野球スケジュール

☆高校野球☆
・来春のセンバツに向けた秋季大会が各都道府県で開催中
北海道大会
10月7日から−@札幌市円山球場ほか
東北大会(開催地:岩手)
10月11日から−@岩手県営野球場ほか
関東大会(開催地:茨城)
10月26日から−@水戸市民球場ほか
東京大会
10月12日から−@神宮球場ほか
北信越大会(開催地:福井)
10月12日から−@福井県営球場ほか
東海大会(開催地:愛知)
10月19日から−@岡崎市民球場ほか
近畿大会(開催地:奈良)
10月19日から−@佐藤薬品スタジアム
中国大会(開催地:岡山)
10月25日から−@倉敷マスカットスタジアムほか
四国大会(開催地:愛媛)
10月19日から−@坊っちゃんスタジアム
九州大会(開催地:沖縄)
10月26日から−@沖縄セルラースタジアム那覇ほか

★大学野球★
秋季リーグ戦は熱戦の真っ最中!
★11月16日〜5日間 明治神宮大会

◎社会人野球◎
10月28日〜11日間
第39回 社会人野球日本選手権
@大阪ドーム
すでに出場権を獲得しているチーム
・JX-ENEOS   ・Honda
・JR東海    ・JR東日本
・三菱重工神戸 ・日本生命
・新日鐵住金かずさマジック
・Honda熊本   ・NTT西日本

☆日本選手権最終予選終了
北海道代表→室蘭シャークス
東北代表→七十七銀行
関東代表→富士重工業、東京ガス、明治安田生命、JFE東日本、日本通運、セガサミー
北信越代表→バイタルネット
東海代表→トヨタ自動車、西濃運輸、ヤマハ、東邦ガス
近畿代表→パナソニック、日本新薬、新日鐵住金広畑、大阪ガス
中国代表→JFE西日本、三菱重工広島
四国代表→四国銀行
九州代表→JR九州、九州三菱自動車

全日本クラブ野球選手権・優勝:和歌山箕島球友会(日本選手権出場決定)

【プロ野球ポストシーズン情報】
9月30日 MLBレギュラーシーズン終了
10月5日 ファーム選手権@宮崎サンマリンスタジアム
10月12日〜 CS1stステージ
10月16日〜 CS2ndステージ
10月24日〜 ワールドシリーズ
10月24日 プロ野球ドラフト会議
10月26日〜 日本シリーズ
11月15日〜 アジアシリーズ@台湾

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