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切り札は最後にやってくる! 2月に各球団が「駆け込み補強」した新戦力をチェック?


 気がつけば開幕まであとわずかのプロ野球。各球団の補強もほぼフィニッシュ。あとは態勢を整えるだけだ。

 2月には数球団が開幕前の“最後の補強”を敢行。今回はそんな2月に加入が決まった新戦力を紹介しよう。

ラミロ・ペーニャ


■広島
ラミロ・ペーニャ
内野手/31歳/右投両打

 2月2日に契約発表となったペーニャ。三塁をメインに二塁、遊撃、外野を守れるユーティリティープレーヤー。昨季限りで退団したルナの穴埋めが期待されている。

 助っ人陣が優秀な広島においては、“5人目の外国人=保険”的な補強だが、昨季はメジャーで30試合で打率.299(87打数26安打)を記録しており、オープン戦でも7試合終了時点で打率.438(16打数7安打)と夢が膨らむ好発進。

 野手ではエルドレッドと外国人枠を争うことになりそうだが、エルドレッドは故障持ちでフルシーズン稼動は現実的ではない。この調子でいけば、開幕1軍枠ゲットもあり得るだろう。


ラファエル・ドリス


■阪神
ラファエル・ドリス
投手/29歳/右投右打

 昨季も阪神で34登板、防御率2.12の好投を見せたドリス。10月に右ヒジ手術を受け、一時は自由契約になったが、劇的な回復力で阪神が再契約。以前と変わらぬ球威を示し、開幕は守護神を任せられそうだ。


大松尚逸


■ヤクルト
大松尚逸
内野手/34歳/左投左打

 再生工場・ヤクルトに新たなピースが加わった。昨季5月に右アキレス腱を断裂し、リハビリを続けてきたが、あえなくロッテを戦力外になった大松尚逸。2月14日から4日間の2軍キャンプテストを経て、合格を果たした。

 ここ数年は冴えない成績だが、ツボにはまったときの長打力は折り紙つき。一塁・畠山和洋、左翼・バレンティンともに故障持ちで、大松が出場できる状態になればチーム全体の負担が軽減される。

 坂口智隆、鵜久森淳志らとともに復活の道を歩みたい。

レオナルド・ウルへエス/ライデル・マルティネス


■中日
レオナルド・ウルへエス
外野手/24歳/右投右打

ライデル・マルティネス
投手/20歳/右投右打

 2月26日、育成での獲得を発表。ウルへエス、マルティネスともにキューバ人。中日ではキューバの英雄・リナレスが巡回コーチを務めている縁もあって、日本球界チャレンジが決まった。

 ウルヘエスはキューバリーグ45試合で打率.372(2016-17シーズン)をマークした強打の外野手。マルティネスは弱冠20歳ながらWBCキューバ代表にも入り、先日の一次ラウンド・日本戦でも登板した超有望若手右腕だ。

 2人とも育成からのスタートが信じられないほどの逸材で、日本の野球にフィットすれば即支配下、即1軍の力を持つ。近年はデスパイネ、グリエルなど、日本で実力を示すキューバ人選手も増えてきた。2人の精鋭が日本で結果を残せるか注目。


アルフレド・デスパイネ


■ソフトバンク
アルフレド・デスパイネ
外野手/30歳/右投右打

 ソフトバンク入りが内定していたものの、なかなか公式発表が出なかったデスパイネだが、2月11日にようやく契約発表。WBCキューバ代表でも堂々の活躍を見せ、今年もロッテ時代と同じような脅威になるだろう。


久保裕也


■楽天
久保裕也
投手/36歳/右投右打

 巨人、DeNAで2年連続戦力外になった久保裕也だが、今年も不死鳥のごとく現役続行が決定した。楽天の泣き所はリリーフ陣。楽天はベテランリリーフが存在感を発揮する土壌ができており、久保の経験を生かすにはもってこいの球団だ。首脳陣も若手の模範になると評価している。

 2010年には79登板、2011年には67登板を成し遂げたタフネス。楽天にとってはお買い得な補強になりそうだ。

(※写真はロッテ時代のデスパイネ)


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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