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【序盤戦で見えた光と穴 パ・リーグ前編】山川穂高ら富士大トリオが大爆発の西武にどうにも…の楽天

文=藤山剣

【序盤線で見えた光と穴 パ・リーグ前編】山川穂高ら富士大トリオが大爆発の西武にどうにも…の楽天
 2018年シーズンは30試合強を消化。それぞれ好不調の波はあるが、現時点での各チームにおける「不安=穴」と「希望=光」が見えつつある。パ・リーグ前編の今回はソフトバンク、西武、楽天をチェック。

(※成績は5月14日現在)

ソフトバンク:投手陣に「穴」多し


 昨季はパ・リーグを制し、日本一に輝いたソフトバンク。今季も多くの解説者が優勝候補の筆頭に挙げていた。しかし、そんな状況に暗雲が垂れ込めるほどの「穴」が投手陣に相次いでいる。

 とくに痛いのが、リリーフ陣の離脱だ。昨季の最優秀中継ぎ投手の岩嵜翔は、2試合に投げただけで、右ヒジ痛により4月9日に登録抹消。遊離軟骨の除去手術を行ったため、復帰は早くてもシーズン終盤となりそうだ。

 さらに、昨季は54セーブの日本記録を樹立し、MVPを獲得したサファテまでも、4月18日に股関節痛で登録抹消。アメリカに帰って手術を受けたことで、今季中の復帰は絶望的と見られている。

 他にも、和田毅が左肩の違和感、五十嵐亮太が椎間板ヘルニアで、5月になっても1軍登録がなく、千賀滉大も右ヒジ痛で4月をほぼ棒に振った。

 とはいえ、そんな状況でも動ける選手たちがしっかりと仕事をして、貯金を作れるのがソフトバンクの底力。故障者が徐々に戻ってくれば、3年連続優勝中と得意の交流戦で上昇気流に乗る可能性も十分だ。

西武:同窓の3人が快進撃を牽引


 活発な打線を原動力として開幕から快進撃を続ける西武。とくに、富士大トリオが放つ「光」が目立つ。

 2013年ドラフト2位の山川穂高は、スラッガーとして本物になった。開幕から4番に座り、12本塁打、40打点でチームの開幕ダッシュを牽引。3・4月の月間MVPを獲得したが、昨年の8月、9・10月も同賞を受賞しており、年またぎで3カ月連続の快挙となった。

 そして、3・4月の投手部門の月間MVPを同時受賞したのが2015年ドラフト1位の多和田真三郎だ。2016年は7勝5敗、2016年は5勝5敗だったが、今季は早くも6勝(1敗)。持ち味の深く沈み込むフォームは、3年目にして安定感が増してきた。

 さらに、2014年ドラフト3位の外崎修汰も、いまやチームに欠かせないピースとなった。開幕時は右翼の守備についていたが、中村剛也が左肩痛で離脱した4月下旬からは三塁に入り無難にこなしている。打率、出塁率、盗塁数、本塁打数など、打撃面も昨年を上回るペースで記録しており、辻発彦監督好みの快速ユーティリティーとして着実な成長を見せている。

 菊池雄星が肩の張りを訴え、1カ月程度離脱の見込みという「穴」も発生したが、それを覆い隠すほどの強い「光」が打撃陣から差し込んでいる。

楽天:外国人トリオの不振もあり、早くも終戦ムード!?


 開幕から波に乗れず、5月6日には31試合目にして早くも自力優勝消滅という厳しい状況に追い込まれている楽天。投打に「穴」ばかりが目立つ状況だが、なかでも昨季、旋風を巻き起こした外国人トリオの不振が気になる。3選手の数字は以下の通りだ。

ペゲーロ:打率.209/9本塁打/21打点
ウィーラー:打率.276/3本塁打/11打点
アマダー:打率.208/5本塁打/12打点

 とくにウィーラーは、得点圏打率.125と好機で完全にブレーキとなっている。

 日本人野手にも沈滞ムードを払拭できるような元気者は見当たらない。さらには投手陣も、昨季のチーム防御率よりも1点程度悪化しており、打線ばかりを責めることもできない。多すぎる「穴」をふさぐ手立てが見つからないのが現状だ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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