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申年に復活をかける松坂世代の年男たち。元クローザーの復活に期待!

 2016年は申年。申年と言えば、あの一大勢力を誇った松坂世代の干支である。一世を風靡した松坂世代も今年で36歳。ベテランとなった彼等は、チームの中核からは外れるケースが増えてきている。

 しかし、老け込むにはまだ早い。まるでマンガのように凄かった松坂世代の若い時代を知っている者は、彼等の復活に期待をよせている。そんな申年に復活をかける松坂世代の選手を追ってみたい。


一時代を築いた日本のエースの復活はあるか?


 まずは世代の顔、松坂大輔だ。昨年、福岡ソフトバンクホークスに移籍、日本復帰をはたした松坂だが、まさかの登板なしという異常事態を引き起こしてしまった。3年で総額12億円という破格の契約を結びながら、2軍戦1試合の登板で手術のために自宅のあるアメリカへ「帰国」。全治6カ月の診断のため、今季の開幕に間に合うかは微妙な状況だ。

 あまりにも不甲斐ない展開にバッシングに晒されている松坂。

 しかし、かつて日本を熱狂させた大エースだけに復活を願う声はいまだに根強い。 晩節を汚さないためにも、もう一度復活してもらいたいところだ。


再び抑えに! 元クローザーが闘志を燃やす


 続いて復活を目指すのは、広島東洋カープの元クローザー・永川勝浩だ。

 永川は、カープ歴代最多の通算165セーブ、シーズン最多の38セーブを記録するなど、球団史上屈指の抑え投手として君臨していた。

 しかし、2010年に右内転筋を負傷して以来、調子は下降している。ケガをした2010年から2015年までに挙げたセーブは僅かに1。50試合以上登板したのも2014年の1度のみと、かつての輝きを失ってしまった。


 昨シーズンも、26試合の登板で防御率は4.78と低迷。いよいよ後がなくなってきている。そんな永川だが、落差40センチのフォークボールはいまだ健在。経験と実績は若手主体の投手陣において群を抜いている。

 また、抑えというポジションに強いこだわりをもつ永川。恐らく永川自身が抑え復活を強く望んでいるに違いない。中継ぎ投手陣が課題の広島にとって、永川の復活がもたらす意味はとてつもなく大きい。


戦力外、大減俸…どん底からの復活に燃える松坂世代


 奇しくも広島には、永川、江草仁貴、梵英心と、同世代の広島出身者がいる。それぞれが前年を不本意な成績で終えた3人。地元広島で、3人が躍動することを願っているファンも多くいるだろう。

 その他にも、史上空前の大減俸となった杉内俊哉(巨人)、戦力外からの再起にかける竹原直隆(西武)など、復活を目指す松坂世代の選手は数多くいる。

 年男たちは、かつての輝きを取り戻すことができるのか? 期待せずにはいられない。


文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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