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履正社対大阪桐蔭。高校野球界きってのライバル対決に新たな戦いの幕が開いた!


 夏の甲子園が終わると、高校野球は新チームで始動することとなる。そして、各地区の秋季大会が、新チームでの初の公式戦となる。

 近畿地区では滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山の各大会が終わり、残すは大阪のみという状況だった。10月15日に行われた大阪府大会の準決勝は、初芝立命館対上宮太子、履正社対大阪桐蔭という組み合わせ。

 大阪のみならず全国が注目する履正社と大阪桐蔭がここで対戦することとなった。

 今回は両校によるライバル対決の模様とともに、大阪府大会の結果をレポートしよう。

ライバルとの対戦成績は?


 大阪高校野球界の2トップ、履正社と大阪桐蔭。この2校の2005年以降の公式戦での対戦成績を見てみると、16勝6敗で大阪桐蔭がリードしている。とくに夏は、大阪桐蔭が9戦全勝と圧倒している。

 しかし、今年の春、夏は、ともに履正社が優勝。この秋の府大会で履正社が優勝すると、本年度三冠達成となる。


履正社と大阪桐蔭の注目選手は?


 この試合で注目されたのが、履正社の大型三塁手の安田尚憲(2年)だ。夏の甲子園でも2年生ながら4番に座ったスラッガー。ここまでの通算ホームランが40本以上。早稲田実業の清宮幸太郎が話題になっているが、西ではこの安田が注目される。体が大きく、ガッチリ体型が多い履正社の選手のなかでもひときわ大きく、恵まれた体を見るだけで魅力的な選手だ。

 一方、大阪桐蔭の注目選手は、山本ダンテ武蔵(2年)だ。山本は俊足強肩の外野手。守備練習を見たところ、ポテンシャルの高さを感じた。伸びのある低い送球、いわゆるレーザービームを軽く投げる。「オコエ瑠偉(楽天)2世」と呼ばれ、注目されている。


ライバル対決は一方的な展開かと思いきや……


 この日の舞洲スタジアムは快晴。10月半ばでも日差しが強く、肌が痛いほどだった。準決勝の第1試合は上宮太子が初芝立命館をコールドゲームで下し、決勝進出を決めた。

 第2試合の履正社対大阪桐蔭は、大阪桐蔭の先攻で試合が始まった。互いに1点ずつを取り合い、4回裏、履正社の攻撃。連続安打で2点を加えると、2死三塁から、安田の左中間フェンス直撃のタイムリー二塁打でさらに加点。4対1と履正社がリードする。

 さらに6回の裏、履正社の攻撃。1死一二塁から安田が右越え3ランを放つ。外野の防球ネットに突き刺さる特大のホームランだった。

 この時点で7対1。履正社が大量リードする一方的な展開となった。しかしこのまま終わらないのが、このライバル対決だ。

 7回表、大阪桐蔭の攻撃。連続安打で1点を返すと、2死二塁から山本が左中間へ2ラン本塁打を放ち7対4と迫る。山本は体がそれほど大きくないが、パンチ力も備えているようだ。

 しかし、試合はこのまま逃げ切った履正社が勝利。決勝戦へと駒を進める。安田は2打数2安打4打点3四球で全ての打席で出塁した。一方の山本も5打数3安打2打点の好成績を残した。

大差で履正社を下した上宮太子が優勝


 翌日の決勝戦は、上宮太子と履正社の対戦。大阪桐蔭を破った勢いで履正社が勝つかと思われたが、高校野球は何が起こるかわからない。2回、上宮太子が5連続安打で5点を奪う。さらに3回も4点を奪い勝負を決めた。

 上宮太子の先発、森田輝(2年)は履正社打線を3失点に抑え完投。変化球とストレートのコンビネーションでタイミングをはずし、履正社打線を翻弄。8つの三振を奪った。17年ぶりの優勝を果たした上宮太子は、近畿大会でも注目されるだろう。


楽しみな新チームのこれから


 秋の大阪府大会を見て、新しいヒーローが出現しそうな予感にワクワクした気持ちになった。また、一冬を越して選手達が、来春にはさらに成長した姿を見せてくれるのか思うと、楽しみで仕方がない。

 秋季近畿大会は10月22日より紀三井寺球場(和歌山)で開催される。


文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。

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