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秋季リーグ開幕!中央大が8季ぶりに亜細亜大から勝ち点!6連覇中の亜細亜大、早くも黄色信号?

●球“秋”到来!


▲1部から4部までの全21チームが集結した。全校が揃うのはこの開会式がシーズン最初で最後の機会だ

 4年生にとって最後の大学野球が開幕。戦後初となるリーグ6連覇を達成した亜細亜大は昨季5位の中央大と開幕ゲームを戦った。

 亜細亜大の先発はエース・山?康晃(4年・帝京高)。一方の中央大は山手幹(3年・金光学園高)と、昨春と同じ顔合わせとなった。

 立ち上がり、ともに走者を背負いながらも得点は許さない展開。山?は3イニングス連続安打を許すなどいまいちピリッとせず。

 均衡を破ったのは亜細亜大。4回、5番に座ったこの回先頭の眞野恵祐(4年・神戸国際大付高)がライトへの二塁打を放って出塁。犠打で送り、藤岡裕大(3年・岡山理大付高)のタイムリーで先制。その後も連打でチャンスを広げるが、ここは山手が踏ん張って最少失点で凌ぐ。

 その後、両チーム点を取り合って迎えた8回。中央大は山手から村川翔太(2年・浜田高)にスイッチ。すると交代直後、藤岡がライトスタンドへ飛び込むソロ本塁打を放って3−1とリードを広げる。1点差とされた直後だっただけに、この1点は大きい援護のように思えた。しかし、村川はその後を3人で打って取り味方の攻撃に託す。

 中央大は1死から連打で一、三塁とチャンスを広げると、東隆志(4年・高陽東高)がスクイズを決めて再び1点差に詰め寄る。すると、山?はストライクが入らなくなり、8球連続ボールで連続四球。2死ながらも満塁と一打逆転のチャンスを作った中央大。

 打席には福田将義(4年・習志野高)。1ストライクからの2球目がワイルドピッチとなり、中央大が同点に追いついた。

 まだこれで終わらない。
 福田の打球はライトへ上がり、右翼手が思い切って前にダイビングを試みるもボールは差し出されたグラブよりも少し前に落ち、そのままガラ空きの外野を転々とする。

 その間に二、三塁走者が相次いでホームを踏み、福田も俊足を飛ばして三塁まで達した。

▲勝ち越しタイムリー三塁打を放って叫ぶ福田(中央大)

 ここで山?は交代を告げられ、ベンチへ退いた。

 中央大の2番手・村川は代わり端に本塁打こそ許したが、9回も三者凡退に斬ってとりリードを守り切った。

 終盤に素晴らしい粘りを見せた中央大が見事な逆転劇で先勝した。

●王者の意地にかけても絶対に負けられない2戦目。果たして…

 黒星スタートとなった亜細亜大。勝ち点奪取のためにもう後がない2戦目は、ルーキーの嘉陽宗一郎(1年・松山聖陵高)が先発を託された。対する中央大は上田晃平(4年・南宇和高)。

 この試合もまた、互いにほぼ毎回ランナーを出すも投手が踏ん張って無失点という展開が続く。

 4回、亜細亜大は無死一、三塁の好機を作る。打席に入った遠藤雅洋(3年・聖光学院高)はフルカウントで、投球に対しバットを出しかけて止めた。ところがこの時、投球と同時に両走者がスタートを切っており、三塁走者が三本間に挟まれてアウト。

 結局、遠藤は四球で出塁となったが、流れは中央大に傾くか……と思われる空気の中、さらにヒットが続いて満塁に。

 快足が武器の山下翼(3年・九州学院高)が押し出し四球を選び、1点を先制した。

 7回には2番手の在原一稀(2年・習志野高)から、4番・水本弦(2年・大阪桐蔭高)、5番・眞野の連続タイムリー二塁打が飛び出して追加点を奪う。

▲最終シーズンにしてレギュラーを獲得した眞野主将(亜細亜大)

 投げては嘉陽が安定感のあるピッチングでスコアボードに0を並べていく。8回こそこの試合、初めてとなる連打を浴びるが、併殺で切り抜けて得点は許さない。

 第2戦目は投打がかみ合った亜細亜大が勝利。嘉陽は嬉しい大学初完投を完封で飾った。

▲完封勝利を挙げた嘉陽(亜細亜大)。ルーキーながら落ち着いたピッチングを披露した

●開幕週からもつれた東都1部。王者を待っていたのはまさかの…

 ケガなど特別のことがない限り3戦目の先発は、1戦目と同じ投手が任されることが通例である。その通りに、中央大は山手が担ったが、亜細亜大はこの3戦目のスターターに今季初登板となる川本祐輔(3年・尾道高)を指名。春は土俵際まで追い込まれたチームを救うピッチングを見せて優勝に導いた川本だったが、この日は違った。

 先頭打者に二塁打で出塁を許すと、エラーを挟んで3連打を浴びていきなり4失点。続く打者に四球を与えて川本はマウンドを降りた。

 2番手は大学初登板の細川孝典(3年・高知高)。1アウトを奪うも四球で満塁とピンチを広げ、2本のタイムリーを浴びて結局4失点。打者12人の猛攻でいきなり8失点を喫してしまった。

 大量援護に守られた山手は制球にやや苦しみながらも6回1失点(自責0)と好投。2番手の石垣永悟(4年・桐蔭学園高)は9回に4点を奪われるも、初回の8点が大きく効いて逃げ切った。

▲1戦目は好投するも勝ち星つかず。3戦目も安定した投球で勝利した山手(中央大)

 なんと中央大が亜細亜大から勝ち点を挙げるのは2010年秋以来、実に8季ぶりの出来事だった。

 「波乱」と言っては中央大に失礼ではあるが、これでこそ東都と思える第1週目になった。これまで亜細亜大の独走状態だったリーグはどんな結末を迎えるのだろうか。

 なお、もう1カードの駒澤大vs青山学院大は初戦が連盟規定により引き分け。その後は駒澤大が連勝で勝ち点を手にした。


■ライタープロフィール
山田沙希子(やまだ・さきこ)/東京都出身。早い時期から東都大学リーグの魅力にハマり、大学生時は平日の多くは神宮球場または神宮第二球場に通い詰めた、三度の飯より東都大学リーグが好きなライター。多くの東都プレイヤーの取材を通して、さらに東都愛は加速。ナックルボールスタジアム主催のイベント「TOHKEN〜東都大学リーグ野球観戦研究会〜」でも活躍。

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