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今シーズン最後の?大きな大会、アジアシリーズ、明治神宮大会が開幕!……今週の野球みどころランキング[11月12日(火)〜11月18日(月)]

『今週の野球みどころランキング』は、11月第2週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


プロ・アマ融合の小久保ジャパン3連勝で初陣飾る
―――侍ジャパン

 小久保裕紀新監督のもと、新たにチームを結成した侍ジャパンは、WBCで激闘を繰り広げたチャイニーズ・タイペイと親善試合3連戦を行った。

 第1戦、記念すべき初陣の先発マウンドには新人ながらセ・リーグ最多勝を獲得した小川泰弘(ヤクルト)が上がった。小川が4回2安打8奪三振1失点とゲームを作ると、5回には浅村栄斗と秋山翔吾(ともに西武)の連続二塁打で同点に追いつき、その後、嶋基宏(楽天)のタイムリーで逆転に成功し、そのまま逃げ切った。

 第2戦は先発・野村祐輔(広島)が陽岱鋼(日本ハム)に先頭打者本塁打を浴びるも、2回に5連打で一挙4点を奪い逆転し4-2で勝利。

 投げては大瀬良大地(九州共立大)や高木伴(NTT東日本)、代打でも岡崎啓介(日立製作所)が出場し、プロ・アマ融合の象徴としても意義のある試合となった(第3戦では岡大海[明治大]も代打出場し、二塁打を放つ)。

 第3戦は3回に岡島豪郎(楽天)のタイムリーで奪った1点を先発・三嶋一輝(DeNA)ら4投手で完封リレー。見事3連勝でこの親善試合を終えた。

 NPBは来年3月と11月に強化試合を実施したい意向で、少なくとも年2回は代表チームを招集したいとしている。2015年には国際野球連盟(IBAF)が主催し、プロが参加する国際大会「プレミア12」を日本で開催することが決まっている。

16日開幕の明治神宮大会出場校決まる
―――高校野球

 全国の秋季地区大会、最後となる東京都大会は9日に準決勝、10日に決勝が神宮球場で行われた。

 決勝は、日大三を猛打で破った二松学舎大付と、完封で東海大高輪台を破った関東一の対戦となった。

 今夏の東東京大会では、8-1で二松学舎大付が8回コールド勝ちしていたが、この日はシーソーゲームに。一時は3点のリードをしていた関東一だが、6回に二松学舎大付に追いつかれると試合はそのまま延長戦に。

 最後は関東一・背番号「17」の4番・山口太誠がライト線へタイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。劇的な勝利で優勝を飾った関東一が明治神宮大会出場を決め、2年ぶり5度目のセンバツ出場もほぼ当確とした。一方、敗れた二松学舎大付は関東大会5校目との比較によってセンバツ出場の可否が決まる。決勝戦では粘ったものの10四死球4失策と乱れた守備が選考にどう影響するのだろうか。

▲関東一の4番・山口太誠


 これにより、明治神宮大会・高校の部の全出場校が決まった。北から駒大苫小牧(北海道)、八戸学院光星(東北)、白鴎大足利(関東)、関東一(東京)、日本文理(北信越)、三重(東海)、龍谷大平安(近畿)、岩国(中国)、今治西(四国)、沖縄尚学(九州)の計10校。16日から神宮球場で開幕し、20日に決勝戦(10:30〜)が行われる予定となっている。

明治神宮大会全出場校決まる、関西大会詳報
―――大学野球

 先週行われた関西大会(第11回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権)、九州大会(ユニバーシアード大会記念第20回九州大学野球選手権)が終了し、明治神宮大会は大学の部も全出場校が決まった。

 九州大会は代表枠「1」をかけた決勝が、8日にヤフオクドームで行われ、ともに春の大学選手権に出場した福岡大(九州六大学リーグ)と日本文理大(九州地区大学トーナメント代表)が対戦。

 試合はこの大一番で大学初先発と抜擢された福岡大・淺田祥汰が8回途中3失点と粘投し、打線も12安打7得点を挙げて、7-3と福岡大が快勝。2年連続4回目の優勝を決めた。

 南港中央野球場で行われた関西大会は、4日に第一代表決定戦、5日に第二代表決定戦が行われた。

 6月末の「関西オールスター5リーグ対抗戦」を制した阪神大学リーグの代表である大阪体育大がスーパーシードとして第一代表決定戦から登場。トーナメントをエース・近藤大亮(パナソニック内定)のノーヒットノーランなどで勝ち上がってきた大阪商業大(関西六大学リーグ)と対戦した。

 試合は大阪体育大がエース・酒居知史、大阪商業大が継投による3投手の力投で、1-1のまま試合は最終回に。そして9回裏、大阪商業大は四球で出た走者を4番・桂依央利(中日2位)が手堅く送ると、最後は5番・山上貴雅がセンター前へ運び、サヨナラ勝ち。実に31ぶり3回目となる明治神宮大会出場を決めた。


▲胴上げされる桂(大阪商業大)


 第二代表決定戦は第一代表決定戦で敗れた大阪体育大が敗者復活戦を勝ち上がってきた関西学院大(関西学生リーグ)と対戦。

 大阪体育大はエース・酒居が連投で先発のマウンドに上がったが、関西学院大の投手・永島太一にも2点タイムリーを浴びるなど精彩を欠き7失点。一方、関西学院大は永島ら3投手の継投で大阪体育大を2点に抑え、明治神宮大会初出場を決めた。


▲明治神宮大会初出場を決め、喜びを爆発させる関西学院大

 明治神宮大会・大学の部の出場校は道都大(北海道二連盟)、八戸学院大(東北三連盟)、桐蔭横浜大(関東五連盟・1)、上武大(関東五連盟・2)、明治大(東京六大学リーグ)、亜細亜大(東都大学リーグ)、中部学院大(北陸・東海三連盟)、大阪商業大(関西五連盟・1)、関西学院大(関西五連盟・2)、近畿大工学部(四国・中国三連盟)、福岡大(九州三連盟)の計11校。16日から神宮球場と神宮第二球場で大会が開幕し、20日に決勝戦(13:00〜)が行われる予定となっている。

 東都大学リーグ1部2部入替戦は駒澤大(1部最下位)vs東洋大(2部優勝)という名門同士の対戦に。エース・能間隆彰(新日鐵住金鹿島内定)を2試合連続先発に起用し、運命を託した東洋大。だがそれ以前に、東洋大打線が駒澤大のエース・今永昇太らに抑えられ、最後まで1度も本塁を踏めず、2試合連続完封負け。2012年秋以来の1部復帰はならなかった。

新日鐵住金かずさマジック初優勝!
―――社会人野球

 社会人野球の単独チーム日本一を決める『第39回社会人野球日本選手権』 の決勝戦が7日、京セラドームで行われた。

 対戦カードは、初優勝を目指す新日鐵住金かずさマジックと7年ぶりの優勝を目指す富士重工業の組み合わせとなった。

 緊迫した投手戦となったが、6回に代打として送られたルーキー・内田秀行のタイムリーで新日鐵住金かずさマジックが1点を先制。この虎の子の1点を早め早めの投手リレーでしのぎ、ついに最後まで富士重工業に本塁を踏ませず。最後は岡本健(ソフトバンク3位)がマウンドに上がり、ゲームを締め、1-0で勝利。新日鐵住金かずさマジックが見事に初優勝を飾った。
 
 この大会、全試合の通算打率は.218。木製バット使用が復活した第29回大会(2002年)以降で最低の数字となり、「投高打低」が顕著になった大会となった。

 また完封試合が17試合、1点差の試合が14試合、1-0の最終スコアもなんと7試合もあった。

ストーブリーグ開幕、楽天はアジアシリーズへ
―――プロ野球

 楽天の日本一でシーズンを締めくくった日本球界。日本シリーズ終了翌日からFA権行使期間に入り、さまざまな報道が飛び交っている。

 西武からFA権の行使を表明している片岡治大には中日、楽天、巨人が獲得を狙っているとされ、涌井秀章には地元・千葉のロッテが有力視されている。

 また中日の中田賢一には阪神、ヤクルトも興味を示しているが、こちらも地元のソフトバンクの獲得が有力視されている。

 さらなる出場機会を求めての権利公使でいうと、鶴岡慎也(日本ハム)、山崎勝己(ソフトバンク)の二人の捕手が行使を表明しており、それぞれ複数球団が興味を示している。また巨人のベテラン・小笠原道大も行使を表明した。

 なお出場機会を求め、巨人を戦力外となった谷佳知は古巣のオリックスが獲得するようだ。

 今年は台湾で開催されるアジアシリーズは15日に開幕を予定。東北楽天ゴールデンイーグルス(日本)、 統一ライオンズ(台湾) 、義大ライノズ(台湾準優勝/開催地枠)、三星ライオンズ(韓国)、キャンベラ・キャルバリー(オーストラリア)、フォルティチュード・ボローニャ(欧州/イタリア)の6チームが予選リーグと決勝トーナメントで優勝を争う。決勝は11月20日に予定されている。

 プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに贈られる「正力松太郎賞」の受賞者が発表され、楽天の星野仙一監督が選ばれた。また、特別賞には同じく楽天の田中将大が選ばれた。田中は初受賞、星野監督は2003年以来2度目の受賞となった。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


女子野球関連

第3回女子野球ジャパンカップの結果
優  勝:ディオーネ
準 優 勝:アストライア
ベスト 4:フローラ、埼玉栄高

11月9〜10日:「ティアラカップ」女王決定戦の結果・・・

アストライア(ティアラカップ1位)がフローラを9-0で下し、初代ティアラカップ女王に輝きました!

※詳しくは女子プロ野球公式HPをご覧ください。


アマチュア野球スケジュール

☆高校野球☆
・来春のセンバツに向けた秋季大会!

北海道大会…優勝:駒大苫小牧
東北大会…優勝:八戸学院光星
関東大会…優勝:白鴎大足利

東京都大会…優勝:関東一
北信越大会…優勝:日本文理

東海大会…優勝:三重
近畿大会…優勝:龍谷大平安

中国大会…優勝:岩国
四国大会…優勝:今治西
九州大会…優勝:沖縄尚学

★大学野球★
★明治神宮大会出場校決定!

北海道二連盟代表:道都大
東北三連盟代表:八戸学院大

関東五連盟代表:桐蔭横浜大、上武大
東京六大学リーグ:明治大

東都大学リーグ:亜細亜大
北陸・東海三連盟代表:中部学院大

関西五連盟代表:
 大阪商業大、関西学院大

中国・四国三連盟代表:近畿大工学部
九州三連盟代表:福岡大

◎社会人野球◎
第39回 社会人野球日本選手権
新日鐵住金かずさマジックが優勝


【その他野球情報】

11月15日〜 アジアシリーズ@台湾
11月22日 第2回合同トライアウト@ナゴヤ球場
11月中旬以降より各チームのファンフェスタ・ファン感謝デーが開催される予定
12月27日〜29日 12球団ジュニアトーナメント ENEOS CUP 2013@札幌ドーム
〜小学5、6年生による12球団ジュニアチームNo.1決定戦〜

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