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プロ野球2013・ブレイクした野手ランキング

 日本シリーズも終了して、プロ野球界はストーブリーグ真っ只中。試合をしているのはアジアシリーズを戦っている楽天だけで、他11球団のファンは野球に“餓えた”日々を送っているのではないだろうか。

 そこで今回の『プロ野球なんでもランキング』では、2013年シーズンを振り返る意味で「今年、ブレイクした選手」を、投手と野手にわけてランキング形式で選定した。

 ここでいう「ブレイクした」とは「昨年までと比べて、大幅に(成績などが)飛躍した」選手と定義している。こちらは野手部門であるが、小川泰弘(ヤクルト)や則本昂大(楽天)といったルーキーたちは選定対象外とした。また好成績をあげるために働きに来ている、助っ人外国人選手も除いている。

 なお、所属球団名の横に記載している〇年目はプロ入団後の年数。ファンのみなさんに、その選手がブレイクするまでの「道のり」を想像してほしいために、記してみた。


浅村栄斗(西武/5年目)
来季はパ・リーグの顔を目指せ!


 114試合に出場した昨季は二軍落ちを経験するなど、本当の意味でレギュラー選手とはいえなかった浅村。しかし今季は胸を張って「レギュラーを獲った」といってもよい活躍をみせてくれた。5月下旬にチームの四番に座ると一気にブレイク。チャンスに強い打撃をみせ、今季110打点を稼いでパ・リーグ打点王に輝いた。来季はチームの顔というより、パ・リーグの顔として成長して欲しい。

菊池涼介(広島/2年目)
グラウンド狭しと駆け抜けた“野生児”

 個人的には今季、もっともブレイクした選手として挙げたいのが菊池だ。16年ぶりAクラス入りを果たした広島は今季、球団新記録となる157併殺を完成。キーマンは間違いなく菊地であり、二塁手として114回も併殺に参加した。さらに二塁手として日本記録となる528補殺をマーク。その守備範囲の広さには、何度も驚かされたシーズンだった。

銀次(楽天/8年目)
苦労人が念願のブレイクを果たした!

 126試合に出場した昨季もブレイクの兆しはみせていた銀次。しかし今季はリーグ制覇と日本一を獲得したチームの原動力として大活躍した。高卒でプロ入りした直後は「ボクなんか通用しません…」とプロの壁を痛感。2軍戦でも出場機会はほとんどなかった。そんな”苦労人”も今年は大きく飛躍し、登録名も含めて”知名度”も一気にブレイクしたシーズンとなった。

梶谷隆幸(DeNA/7年目)
ついに覚醒!?ハマの長距離砲誕生か?

 こちらも今季、印象的な活躍をみせてくれた梶谷。80試合に出場し、打率.179だった昨季から大きく飛躍。規定打席には達しないものの77試合で打率.346、16本塁打、7盗塁を記録した。来季は背番号「3」を背負うことも発表され、名実ともにスターへと駆け上がっていく可能性を秘めた選手だ。

大和(阪神/8年目)
来季こそはレギュラーでフル出場を

 守備固めや代走がメインで128試合に出場した昨季に比べ、今季は2番センターに定着し102試合に出場。スタメンで起用されることが格段に増えた大和の安打数は、試合数が少ないにもかかわらず、昨季の80本から102本に増加した。守備や走塁でも貴重な戦力として認められたシーズンだっただけに、ケガによる途中離脱はチームにとっても痛かったはずだ。


 他にも昨季66試合から今シーズンは137試合に出場した伊藤光(オリックス/6年目)や、外国人助っ人とのレギュラー争いに勝利し、109試合に出場した中村晃(ソフトバンク/6年目)などが掲載しきれなかった2013年にブレイクした選手と言えるだろう。

 読者の皆さんにとってのブレイク選手は誰か? オフシーズンの今だからこそゆっくりと考えて、同時に来シーズンの活躍を祈ろう!


■ライター・プロフィール
鈴木雷人(すずき・らいと)…会社勤めの傍ら、大好きな野球を中心とした雑食系物書きとして活動中。"ファン目線を大切に"をモットーに、プロアマ問わず野球を追いかけている。Twitterは@suzukiwrite

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