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【都市対抗野球が熱い!】吉川峻平(パナソニック)、生田目翼(日本通運)ら、2018年ドラフトの目玉選手&大会の展望を占う

文=勝田聡

都市対抗野球が熱い! 吉川峻平(パナソニック)らドラフトの目玉選手&大会の展望を占う
 プロ野球はオールスターゲームの出場選手が決まり、前半戦は残すところあとわずかとなった。アマチュア野球に目を向けると、北海道、沖縄、愛知で100回目の夏の甲子園を賭けた選手権大会が始まった。これからは日々、各地で熱戦が繰り広げられていく。そして、7月13日からは社会人野球における2大大会のひとつである第89回都市対抗野球が開幕する。ここでは今夏の都市対抗の出場チームやドラフト注目選手を取り上げたい。

東芝が激戦区を勝ち抜き10年連続出場!


 注目チームを見渡していこう。まず、昨年の王者・NTT東日本は西村天裕(日本ハム2位)、福田周平(オリックス3位)、渡邉啓太(ロッテ5位)と3人の主力が抜けたが、昨年の都市対抗で若獅子賞を受賞した今秋のドラフト候補右腕・堀誠らを中心に、JABA北海道兼東北大会を制した。

 また、先日行われた侍ジャパン社会人代表強化合宿に堀とともに選ばれた喜納淳弥も順調だ。合宿中に行われた練習試合では5番を任され、適時打も放っている。
この投打の軸を中心に2012年、2013年のJX-ENEOS以来となる大会連覇を目指す。

 昨秋の日本選手権で優勝を飾ったトヨタ自動車は秋夏の2大大会連覇を目指し、東海地区二次予選をストレートで勝ち抜いた。NTT東日本とは逆のブロックに入ったため、両チームが顔を合わせることは決勝までない。

 東芝は本大会最長となる10年連続の出場。選手がドラフト指名などで入れ替わるなか、激戦区の西関東を勝ち抜いての連続出場は賞賛に値する。高校野球で例えると、大阪や神奈川を10年連続で勝ち抜いていると言ったところだろうか。

 また、最多出場数は西の雄であるパナソニックの52回だ。89回中52回の出場は日本生命の59回出場に次いで歴代2位。秋吉亮(ヤクルト)ら多くのプロ野球選手も輩出している名門だ。そのほか東京ガス、大阪ガス、JR東日本、JR西日本といったドラフトでもおなじみの強豪チームも出場する。

 これらのチームのなかで、筆者が優勝候補と見るのはNTT東日本とトヨタ自動車。先述した通り、両チームが勝ち進めば決勝で顔を合わせることになる。しかし、その道程は簡単ではない。特にトヨタ自動車は初戦の相手が東京ガス。勝ち進むと社会人ナンバーワン投手と称される吉川峻平を擁するパナソニックと対戦する可能性が高い。本戦出場チームはいずれも手強いが、そのなかでも強豪と目されるチームとの連戦がどうでるか。今から楽しみだ

吉川峻平、生田目翼らドラフト候補の注目投手


 都市対抗には、今秋のドラフト候補選手が数多く登場する。そんな注目株を投手から見ていきたい。

 まずは吉川峻平(パナソニック)だ。昨年、関西大から入社した吉川は、1年目から2大大会で先発を任されるなど期待値は高かった。その期待に応え、日本選手権では日立製作所戦で完封勝利をマークするなど、ドラフト上位候補に躍り出た。持ち味は140キロ後半のストレートとシンカーを織り交ぜ三振を奪う投球。侍ジャパン社会人代表にも選ばれている。同じく侍ジャパン社会人代表組では岡野祐一郎(東芝)、堀誠(NTT東日本)も注目だ。

 2016年のドラフトで涙を飲んだ生田目翼(日本通運)は、昨年に引き続き都市対抗に戻ってきた。昨年は抑えとして登板したが、今年は先発として起用されている。本戦出場を決めた南関東大会第2代表決定戦では、JFE東日本相手に8回無失点の好投。150キロ近いストレートの球威が戻ってきており、スカウトの注目を集めそうだ。

 188センチの長身左腕・平尾奎太(Honda鈴鹿)も話題を集めている。大阪桐蔭高時代は藤浪晋太郎(阪神)と同期。圧倒的な存在で甲子園春夏連覇を果たした藤浪以外に、澤田圭佑(オリックス)も在籍していた層の厚さに加え、腎臓に病気が見つかり、高校時代は満足に野球ができなかった。しかし、同志社大を経て入社したHonda鈴鹿で才能が開花。昨年の都市対抗では2試合に登板し、14回無失点と好投を見せた。今年も結果を残し、ドラフト上位候補に名乗りを上げたい。

東京ガスの主砲・笹川晃平、2年前に涙を飲んだ松本桃太郎


 野手に目を向けると注目されるのは東京ガスの主砲・笹川晃平だろう。東洋大時代もドラフト候補に挙げられていたが、4年時の2016年春に結果を残せなかったため、プロ志望届を提出しなかった。東京ガス入社後は中軸として活躍し、侍ジャパン社会人代表にも選出。2017年12月に台湾で行われたウインターリーグではNPBの若手から満塁本塁打を放つなど、打棒を爆発させた。今大会でさらに結果を残して、今秋は満点のドラフト指名を勝ち取りたい。

 生田目と同じく2年前のドラフトで涙を飲んだ選手では松本桃太郎(Honda鈴鹿)にも目を向けたい。仙台大時代にはリーグ最多記録の通算120安打を放った打撃が売りの選手。しかし、ドラフトでは指名漏れとなり、Honda鈴鹿の門を叩いた。昨年の都市対抗では打率.286(7打数2安打)、1打点だったが、今年はそれ以上の成績を残したい。

 近年のドラフトでは、源田壮亮(トヨタ自動車→2016年西武3位)、山岡泰輔(東京ガス→2016年オリックス1位)、田嶋大樹(JR東日本→2017年オリックス1位)、藤岡裕大(トヨタ自動車→2017年ロッテ2位)ら上位指名された選手が、1年目から1軍で活躍している。彼らを見れば、即戦力の社会人選手が多いことがわかるだろう。

 これからの時期はプロ野球、高校野球が大きな盛り上がりを見せる。あわせて社会人2大大会のひとつである都市対抗野球にも目を向けていきたい。

文=勝田聡(かつた・さとし)

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