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【2018年ペナントレースの行方を読む!】危うき広島を追う5球団。セ・リーグのカギは助っ人の復調&起用法だ

文=勝田聡

【ペナントレースの行方を読む!】危うき広島を追う5球団。セ・リーグのカギは助っ人の復調&起用法だ
 6月21日の阪神対オリックスでセ・パ交流戦が終了。今シーズンもパ・リーグが勝ち越しを決め、「パ高セ低」の図式は変わらず。しかし、最高勝率球団に輝いたのはヤクルトだった。さてここで、交流戦までの戦いぶりからセ・リーグ各球団の注目ポイントをチェックし、今後の展望を占ってみたい。

ヤクルトがチーム史上初の最高勝率で混戦に


 今シーズンの交流戦は「ねじれ現象」が起こった。リーグ全体では今年もセ・リーグが負け越したが、唯一ヤクルトは白星を重ねて、最高勝率球団に輝いたのだ。ヤクルトは交流戦の初戦こそ敗れたものの、そこから7連勝をマーク。12勝6敗と貯金を6つ作る大躍進となった。交流戦前はセ・リーグ最下位で首位・広島とのゲーム差は「9.5」もあったが、4位に浮上しゲーム差も「4.5」に縮めた。6月24日時点では6.5ゲーム差に少し広がったが、ヤクルトの浮上が「混セ」を演出することになりそうだ。

 今シーズンのヤクルトは石山泰稚、近藤一樹、中尾輝と終盤を任せられる「勝利の方程式」が固まった。このリリーフ陣の頑張りによって接戦をモノにできるようになったのが大きい。

 ここから夏場に向けて疲れも溜まってくるが、フロントは先手を打ち、メキシカンリーグでプレーしている中継ぎ候補のウルキデスを獲得した。現在はバレンティン、ブキャナン、ハフ、カラシティーの4人が1軍でプレーしているが、ウルキデスの加入で、投手陣を休ませることができるようになる。外国人投手たちの奮闘で2015年以来のリーグ優勝を目指す。

広島は先発投手陣に不安あり


 セ・リーグで唯一の貯金持ちとなっている広島は、交流戦で7勝11敗と4つの負け越しを喫し、ブレーキがかかった。その大きな要因が、交流戦のチーム防御率5.60という12球団ワーストを記録した投手陣の不調だ。

 大瀬良大地、ジョンソンと左右のエースが奮闘しているものの、野村祐輔が離脱中。岡田明丈と中村祐太の防御率は4点台となっている。また昨シーズン、救世主となった薮田和樹は制球難で登録抹消中と計算できない状態だ。3連覇を果たすために、まずは投手陣の再整備を行っていきたいところ。

 3位につけるDeNAはケガ人に泣いた。ロペス、梶谷隆幸、倉本寿彦が登録抹消中。一時期、嶺井博希やソトもケガで2軍に落ち、筒香嘉智も交流戦終盤はスタメンから外れたことも。主軸で唯一、出場を続けている宮崎敏郎は、交流戦では打率.406(2位)をマークするなど好調なだけに、ケガ人の復帰が待たれる。東克樹、神里和毅と新人が結果を残しているだけに、主軸が力を発揮できれば、昨シーズン以上の成績を残すことも充分にありえる。

巨人、阪神は外国人の起用法が鍵?


 2年ぶりのAクラス入りを目指す巨人は先発陣が揃ってきた。菅野智之がエースの投球を見せ、山口俊、田口麗斗も調子を上げてきた。また、ドラフト1位の鍬原拓也もまずは及第点の投球を見せている。

 今後のポイントは外国人選手の起用法となりそう。開幕からゲレーロ、マギー、カミネロ、マシソンの4人を外国人枠で起用してきた。しかし、ここにきて150キロを超えるストレートを持つアダメスが育成から支配下登録へ昇格。さらには2軍で第5の外国人選手としてヤングマンも好投を続けており、1軍昇格の日を待っている。

 昨シーズンも打線強化のために、守護神のカミネロと入れ替える形でクルーズを1軍に昇格させた。しかし、クルーズは結果を残せず、カミネロの不在により中継ぎ陣が破綻した。今シーズンもどの外国人選手をどのタイミングで起用するかの選択が、チームの勝敗に大きく影響することになりそうだ。

 深刻な打撃不振に喘ぐ阪神は、悩める大砲のロサリオを2軍降格とし、メキシコ代表としてWBCでのプレー経験もあるナバーロを新たに補強した。ナバーロは長距離砲タイプではなく、アベレージヒッタータイプということで打順の組み方、戦術などに変化が見られるかもしれない。

 また、巨人と同様に外国人枠にも注目が集まる。メッセンジャー、ドリス、マテオの3投手は、ほぼ確定と見られていたが、マテオは調子が上がらず、登録を抹消されている。ロサリオ、ナバーロと外国人野手2人体制を敷くことも考えられそうだ。

 中日はアルモンテの前を主に打つ、京田陽太、大島洋平が出塁できるかにかかっている。2人が出塁し、アルモンテ、ビシエドで得点を奪う必勝パターンをどれだけ作れるかが、勝負のポイントとなりそう。両外国人選手の後を打つ平田良介が好調だけに、ハマれば大量得点も見込める打線だ。まずは1、2番の出塁に期待したい。

 セ・リーグは広島が一歩抜けだしているものの、まだまだ大混戦となりそうだ。シーズンの最後に笑っているのはどの球団だろうか。残り1カ月を切った前半戦を楽しみながら、ペナントの行方を気にしたい。

文=勝田聡(かつた・さとし)

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