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今年の頼れる男は西川龍馬(広島)! 勝負を左右する“代打成績”から選手層の厚さを探る

代打打率4割超の広島・西川竜馬

 プロ野球は早くも交流戦に突入。春を越えて各球団の今季の選手層がものをいう時期がやってきた。

 特にセ・リーグでは代打陣を見れば、選手層の厚みがわかりやすい。代打で15回以上登場したセ・リーグの「代打屋」の成績を見てみたい。

代打打率ランキング(15打席以上)


1位:西川龍馬(広島)
代打打率.462(13打数6安打)/1本塁打/7打点/出塁率.533

2位:亀井善行(巨人)
代打打率.421(19打数8安打)/0本塁打/11打点/出塁率.435

3位:堂林翔太(広島)
代打打率.308(13打数4安打)/0本塁打/5打点/出塁率.333

4位:脇谷亮太(巨人)
代打打率.304(23打数7安打)/0本塁打/0打点/出塁率.333

5位:鵜久森淳志(ヤクルト)
代打打率.294(17打数5安打)/1本塁打/6打点/出塁率.294

6位:藤井淳志(中日)
代打打率.211(19打数4安打)/0本塁打/2打点/出塁率.286

7位:大松尚逸(ヤクルト)
代打打率.190(21打数4安打)/1本塁打/5打点/出塁率.320

8位:乙坂智(DeNA)
代打打率.174(23打数4安打)/0本塁打/1打点/出塁率.208

9位:村田修一(巨人)
代打打率.167(18打数3安打)/1本塁打/3打点/出塁率.286

 1位に輝いたのは4月下旬に1軍昇格した広島の西川龍馬。二塁に菊池涼介、遊撃に田中広輔、三塁にはブレイク中の安部友裕がドカッと座るため出番は限られているが、集中力を切らさずに魅力ある打撃を披露している。交流戦初戦ではさっそく指名打者で出場した。同じく広島では堂林、ペーニャも代打で控えている。代打まで強力な布陣だ。

 昨季は高橋由伸監督の現役引退で生じた穴を埋められなかった巨人。しかし、今季は亀井善行、脇谷亮太のベテラン2人が味を出している。しかし、心配なのは右の代打一番手の村田修一。ここまで代打打率.167に沈んでおり、やはりスタメンで4打席に立ってこそ実力を発揮するタイプなのかもしれない。

 唯一、15打席以上代打で出場した選手がいなかったのは阪神だ。原口文仁、中谷将大がスタメンではない日に代打待機するのが最近のパターンになっている。最近になって代打屋の色が出てきたのは伊藤隼太。11打数4安打でうち代打本塁打も1本記録している。まずは代打屋として結果を残し、再度スタメン争いに名乗りを上げたいところだ。

 ヤクルトは鵜久森淳志と大松尚逸が代打屋稼業。今季はともに代打サヨナラ本塁打を放っており、なかなか手強い。

 中日は両打ちの藤井淳志が軸。亀澤恭平や福田永将は15打席未満だが代打打率3割を超えており、継続に期待したい。

 少し不安なのはDeNAだ。昨年は山下幸輝、白崎浩之、G.後藤武敏、乙坂智らがシーズン通して代打打率3割超を記録し、ハイプレッシャーの代打攻勢を仕掛けることができたが、今季はいまひとつ調子が上がってこない。代打陣の復活が阪神、広島を猛追するためのカギになりそうだ。

チーム別代打成績


■広島
代打打率.272(103打数28安打)/2本塁打/26打点/出塁率.327

■阪神
代打打率.218(78打数17安打)/1本塁打/7打点/出塁率.322

■DeNA
代打打率.175(80打数14安打)/0本塁打/2打点/出塁率.258

■巨人
代打打率.250(92打数23安打)/1本塁打/15打点/出塁率.321

■ヤクルト
代打打率.200(80打数16安打)/2本塁打/11打点/出塁率.273

■中日
代打打率.223(112打数25安打)/1本塁打/6打点/出塁率.263

(記載順は交流戦前の順位)

 チーム別に並べるとやはり広島が断トツの好成績。この好調代打陣が交流戦では指名打者で出場できる。これまで広島は交流戦に弱い傾向があったが、おそらく今年は問題なく乗り越えられると予想したい。

 逆に代打での打点が1ケタの阪神、DeNA、中日は交流戦に限らず、この先が少し不安だ。チャンスの場面で任せられる代打屋らしい代打屋がいないととらえることもできる。

 代打成績を眺めるとやはり選手層が浮き彫りになる。シーズンを戦い抜くにはなくてはならない代打屋。今後の推移にも注目したい。

(成績は5月30日時点)


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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