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【ドラフト特集】《東北楽天ゴールデンイーグルス》ドラフト指名結果答え合わせ

 プロ野球ドラフト会議が終了して約半月が経過。ドラフト前に発売した『野球太郎No.016 2015ドラフト直前大特集号』では、12球団の「補強ポイント&オススメ選手」を発表。果たして各球団は、それぞれの補強ポイントを補う選手を指名できたのか、今年のドラフトを総評してみた。

 今回は楽天のドラフト答え合わせをしよう。


1.左打ちの二遊間

 藤田一也をケガで欠き、来年38歳になる後藤光尊を遊撃手として起用するなど、二遊間の固定に苦しんだ今季の楽天。

 若手には右打ちの西田哲朗がいるものの、左打ちの層は薄いということで、ドラフトではその穴を埋めるべく平沢大河(仙台育英高)を1位指名。しかし、結果はご存じの通り。弟が大のファンだというロッテに、交渉権は奪われてしまった。

 ただし、そう悲観することはないという見方もある。3位で指名した茂木栄五郎(早稲田大)のほうが、平沢と比べて即戦力としての期待値は高い。さらに右打ちだが、2位で吉持亮汰(大阪商業大)、7位で村林一輝(大塚高)を指名。二遊間を守れる若手内野手は、一応確保できたといえるだろう。


2.右打ちの外野手

 右打ちの外野手の層が薄い楽天。支配下選手では牧田明久と、1年目を終えた福田将儀、ルシアノ・フェルナンドの3人しかいない。

 そこで平沢の外れ1位ながら、オコエ瑠偉(関東一高)を指名できたことは、今ドラフトの大きな収穫だった。


3.絶対数が少ない捕手

 今季はブルペン捕手の横山徹也を育成枠に登録するなど、もともと捕手の絶対数が少ない楽天。

 この弱点は、4位指名の堀内謙伍(静岡高)、6位指名の足立祐一(パナソニック)で補った。堀内は近未来の正捕手に、足立は1年目から1軍に顔を出せる捕手になってほしい。


4.即戦力投手

 戸村健次や菊池保則が一本立ち。塩見貴洋も復調して、整備されつつある楽天投手陣。

 さらに厚みを持たせるために、即戦力投手が欲しかったところで、石橋良太(Honda)の5位指名に成功。先発、中継ぎ問わず起用できるのも強みだ。


5.機動力野球に合う俊足選手

 チーム総得点は463とリーグ最少で、得点力不足に泣いた楽天。1点でも多く得点するには、俊足選手の存在が欠かせない。

 大久保博元前監督が標榜した「超機動力野球」を継続するかどうかは未知数ながら、1位・オコエ、2位・吉持という走力を大きな武器する選手を筆頭に指名した野手は全員、水準以上の走力を備え、走塁の意識が高い。走力重視のスタイルで得点力アップを狙う線もある。


《総合評価》B

 今季は最下位に沈んだ楽天。先に挙げた得点力不足のほか、則本昂大頼みの手薄な先発投手陣など課題は多い。しかも、今ドラフトでは1位指名を外す不運にも見舞われた。

 しかし、近未来の中心選手に成り得る資質を持ったオコエ、堀内の指名に成功。また、一芸に秀でる吉持や、リーダー候補の茂木など、将来の楽天を牽引する可能性を秘めた選手たちを指名できたことは、高評価したい。


文=野球太郎編集部

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