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大阪桐蔭出身vs.外国人選手!?日本一早く、本塁打王争いを楽しめ!

 ペナントレースはおよそ4分の1を終えたあたり。まだまだ序盤だが、パ・リーグの本塁打王争いが、シーズン後半まで楽しめそうな顔ぶれとなってきているのはご存知だろうか。

 侍ジャパンでも4番に座る大砲・中田翔(日本ハム)はいよいよ覚醒の時を迎えたか。大阪桐蔭高時代には通算87本塁打を放ち、プロ入り当初から期待されていたスラッガーだったが、1軍に定着した2011年以降の本塁打数(パ・リーグランキング)は、18本(3位タイ)、24本(2位タイ)、28本(2位)、27本(4位)。コンスタントに打ってはいるものの、タイトルには届いていない。


 今季開幕前、あるテレビ番組でチームメイトだった稲葉篤紀と対談し、促される形ではあったが「最低限30本塁打と120打点」というノルマを語っていた中田。しかも「達成できなければランボルギーニをプレゼントする」とまで言い切っていた。今のペースで本塁打を量産して143試合フル出場したとすると、単純計算で46.5本。初の戴冠が見えてくると同時に、自慢の愛車を手放すことも避けられそうだ。

 ただ、他の選手も簡単に中田の独走を許すほど甘くはない。その最大のライバルになりそうなのが、同じ大阪桐蔭高出身でもある西武の中村剛也、森友哉だ。

 中田の6年先輩となる中村剛也は、過去に本塁打王に輝くこと5回(歴代3位タイ)。昨年は、ややもたつきながらも37本を放ち、同チームのメヒアとタイトルを分け合った。

 ちなみに、これまでに規定打席に到達したシーズンではすべて本塁打王のタイトルを獲得している。大きな離脱をしなければ、本塁打王の確率が100%である、と言い換えることができる。5月18日まででは、1試合を欠場したのみで、このまま戦列を離れなければ、規定打席を超えるのは確実。これまでの法則を継続させることはできるだろうか?

 そして、中田の6年後輩にあたる森友哉も侮れない。ルーキーイヤーの昨季は41試合の出場だっただけに、年間を通して出続けたときの体力面の懸念はあるが、バットマンとしては明らかに進境を見せている。同じチームの先輩である秋山翔吾や大?雄太朗も参考にするという豪快かつ柔らかいバッティングで、8本塁打はリーグ4位、打率.313はリーグ5位につけている。確実性は増しているだけに、さらに数字を伸ばしてくるのではないか。

 中田を追うソフトバンク勢も不気味だ。10本塁打で2位の李大浩は、開幕当初のスランプから完全に脱し、絶好調モードに入っている。4位タイの松田宣浩も同じだが、本拠地であるヤフオクドームにホームランテラスが新設されたことで、30本を超える可能性は十分だ。

 今ひとつ調子の上がってこない昨年のタイトルホルダーであるメヒア(西武)も、なんだかんだ7本塁打を記録。打順は中村と森に挟まれるだけに、前後の打者に集中するようだと甘いボールが来る可能性がある。どこかで見せ場は作ってくるだろう。

 シーズンが始まって少し経過した頃は、本塁打の減少が一部で懸念され、ボールが原因か、あるいはストライクゾーンが広くなっているからではないか、などといろんな意見が飛び交っていたが、ペナントレースが進むにつれて、そういった声も薄れつつある。

 やはり野球の華は本塁打。この先も、豪快な一発、熾烈な本塁打王争いでファンを楽しませてほしい。

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