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最強の鷹軍団を倒せ! 「打倒ホークスオールスターズ」を集めてみた

 2015年シーズンを圧倒的強さで駆け抜けた福岡ソフトバンクホークス。交流戦、ペナント、そして日本シリーズを制して、多くのプロ野球ファンから、「強すぎる!」という声が挙がった。

 確かに強かった。しかし、記録をひっくり返せば、ホークスを相手に打ちまくった選手もいるし、ホークスをカモにした投手だっている。

 そこで3年連続日本一を阻止しなくてはならない11球団のために、2015年のホークス戦での成績を考慮して、勝手に「打倒ホークスオールスターズ」を作ってみた。
*各選手の成績は対ホークスのもの。()内は今季通算成績。


ロッテに多いぞ、ホークスキラー


【先発投手】

涌井秀章(ロッテ)
8試合5勝3敗 防御率2.80
(28試合 15勝9敗 防御率3.39)

今年もっともホークス相手に勝った投手。「だからこそクライマックスシリーズでその勇姿を見たかった」。そう感じているマリーンズファンも多いことだろう。

【中継ぎ・抑え投手陣】

大谷智久(ロッテ)
8試合6ホールド 防御率0.00
(56試合 3勝1敗32ホールド 防御率2.39)

青山浩二(楽天)
7試合5ホールド 防御率0.00
(61試合 4勝5敗31ホールド 防御率2.81)

内竜也(ロッテ)
5試合1ホールド 2セーブ 防御率1.80
(22試合1勝1敗7ホールド6セーブ 防御率1.27)

中継ぎ、抑え投手もロッテ勢が存在感をみせる。特に大谷は、鷹打線を23打数2安打の被打率.087に抑えている。


【捕手】

石原慶幸(広島)
2試合 打率.429 1本 1打点
(83試合 打率.241 2本 12打点)

マスクを被った2試合は、3失点ながら2連勝。もう1試合は、會澤翼がスタメンで敗北。石原はホークス戦不敗のキャッチャーである。


外国人は鷹の投手がお好き!?


【内・外野手】

ウィーラー(楽天)
55打数20安打 打率.364 3本 14打点
(313打数70安打 打率.255 3本 50打点)

脇谷亮太(西武*来季は巨人)
55打数15安打 打率.294 3本 7打点
(272打数69安打 打率.273 3本 22打点)

レアード(日本ハム)
92打数13安打 打率.141 5本 12打点
(498打数115安打 打率.231 34本 97打点)

金子侑司(西武)
22打数6安打 打率.273 1本 4打点
(156打数35安打 打率.176 1本 6打点)

井口資仁(ロッテ)
52打数11安打 打率.212 3本 6打点
(227打数56安打 打率.247 6本 28打点)

西川遙輝(日本ハム)
75打数27安打 打率.360 2本 11打点
(442打数122安打 打率.276 5本 35打点)

丸佳浩(広島)
14打数5安打 打率.357 2本 2打点
(530打数132安打 .249 19本 63打点)

 勝利を呼ぶホームランやタイムリーを連発したウィーラーに、サヨナラアーチを含む5ホーマーのレアードなど、助っ人外国人がホークス戦で活躍。

 脇谷はシーズン3本塁打全てがホークス戦。今季交流戦でソフトバンクに3連敗した巨人にとっては、脇谷の加入は嬉しいニュースだろう。

 ほかにも、勝負どころでいい仕事をした元ホークス・井口は指名打者で起用。シーズン全6打点中4打点をホークス戦で記録した金子にも注目したい。

 さらに、今季のプロ野球の「顔」となった山田哲人(ヤクルト)は、交流戦では打率.231と抑え込まれたものの、日本シリーズでの1試合3本塁打は大きなインパクトを残した。


「打倒ホークスオールスターズ」を発表!


(中)丸佳浩
(遊)金子侑司
(二)山田哲人
(左)ウィーラー
(指)井口資仁
(三)レアード
(一)脇谷亮太
(捕)石原慶幸
(右)西川遙輝

 足のある上位打線に、一発のある山田&外国人。そして意外性のある脇谷や井口ら、このメンバーで、ホークスと1シーズン戦ったら、結構勝ったりして…。


なぜこの選手が選ばれていないのだ?


 意外なメンバーが揃った「打倒ホークスオールスターズ」。そこには侍ジャパンの中田翔(日本ハム)や、中村剛也、秋山翔吾(ともに西武)らの名前がないことに違和感を覚えるファンもいるだろう。

 ところが記録を調べていると、各チームの主力級の選手たちは軒並み、ホークス戦では成績を落としていることが判明。

中田翔(日本ハム)
90打数16安打 打率.178 3本 14打点
(539打数142安打 打率.263 30本 102打点)

中村剛也(西武)
99打数25安打 打率.253 7本 25打点
(521打数145安打 打率.278 37本 124打点)

秋山翔吾(西武)
105打数34安打 打率.324 4本 6打点
(602打数216安打 打率.359 14本 55打点)

清田育宏(ロッテ)
59打数13安打 打率.220 1本 7打点
(489打数155安打 打率.316 15本 67打点)

糸井嘉男(オリックス)
90打数20安打 打率.222 0本 6打点
(484打数127安打 打率.262 17本 68打点)

近藤健介(日本ハム)
70打数13安打 打率.186 0本 5打点
(435打数142安打 打率.326 8本 60打点)

 目立つのが、日本ハムの中軸を打つ中田と近藤の成績。ソフトバンク戦ではともに打率1割台と、完璧に抑えられている。

 総合的に振り返ると、打倒ホークスのためには、主力が打ち、伏兵も打ち、さらには外国人も活躍する。また、安定した先発投手陣を要して、中継ぎもしっかり抑える。そんなチームが求められるということか。

 あれ、そんなチーム。今年1チームだけあったような。

「ふ」から始まって「す」で終わる九州のチームですね。


文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。ライター、イベント関連など、スポーツ関連の仕事を精力的にこなしている。北海道生まれなのに、ホークスファン歴約40年。99年ダイエー初Vを福岡ドームで観戦するなど、全国を飛び回りながら、1軍2軍問わずプロ野球を追いかけている。

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