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なぜ、王貞治はナボナのCMオファーを受けたのか?

 4月16日、「ナボナ」でおなじみの老舗和洋菓子メーカー「亀屋万年堂」の自由が丘総本店がリニューアルオープンした。

 このリニューアルに先駆け、福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長が14日、都内で行われた「お菓子のホームラン王を越えていく」記者発表イベントに出席。「ナボナ名誉大使」に任命された。

 「お菓子のホームラン王を越えていく」とは、今回のリニューアルに伴うキャッチフレーズ。かつて王氏が「ナボナ」のCMキャラクターを務めた際に一世を風靡した「ナボナはお菓子のホームラン王です」というキャッチフレーズへのオマージュにもなっている。

 そもそも王氏がナボナのCMに出演するようになったきっかけは、「亀屋万年堂」の現会長・国松彰氏が読売ジャイアンツの元選手だからだ。栄光のV9時代に外野手として活躍した国松氏は王氏の6歳年上。今回の記者会見でも王氏は改めて「先輩の言葉は我々、体育会では重い」と、オファーを受けた経緯を説明した。

 もっとも、先輩・後輩の間柄といっても、実際には国松氏の方がさまざまな「被害」にあっていた。王氏は寝相が悪く、いびきや歯ぎしりの音もうるさかった。そんな王氏と遠征先の宿舎で同部屋になることが多かった国松氏。いつも寝相の悪い王氏を避けながら寝床を見つけるのに苦労したという。

 実際、『プロ野球なんでも番付』という本の中では、「夜中、あの太い足がドスン、とこっちの腹の上に乗っかってくるんだもの、驚いて跳び起きてしまう。おちおち寝てもいられない」という国松氏のコメントも紹介されている。

 ひょっとして王氏がナボナCM出演オファーを受けたのは、寝相で迷惑をかけた先輩への罪滅ぼしとして……なんて想像をしてみるのも一興ではないだろうか。

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