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2016年はオレの年! 今シーズンのプロ野球でブレイク間違いなしの若手5選手

 キャンプインまで約2週間を切ったプロ野球。ファンにとっては待ち遠しい限りで、応援しているチームの戦力分析にも余念がないだろう。

 ファンの期待を集めるのは、昨季はファームなどで好成績を挙げた若手選手たち。2016年が飛躍の年になるかどうか、それを探るべく「今季、必ずブレイクする選手」たちを厳選してみた。先週の投手編に続き、今回は5人の若手野手を紹介する。


◎岡本和真(おかもと・かずま)
【巨人・2年目・内野手】


 高橋由伸新体制で臨む巨人にとって、希望の光は岡本の存在だ。

 ルーキーイヤーの昨季は優勝争いの真っ只中で一軍に昇格。9月5日のDeNA戦でプロ初本塁打を放つと、そのまま公式戦終了まで帯同し続けた。さらに、オフの台湾ウインターリーグではNPB選抜の一員に名を連ね、打率.388、3本塁打、20打点の好成績をマーク。バランスの取れた打撃フォームは完成度が高く、長打だけでなく率も残せるバッターに成長しそうだ。

 現状では三塁での起用が有力。かつての本塁打王・村田修一とのポジション争いが待ち受ける。村田との争いに勝ち、レギュラーの座を掴んだ先には「巨人の4番」への道も見えてくるはずだ。


◎上林誠知(うえばやし・せいじ)
【ソフトバンク・3年目・外野手】


 昨季、最も衝撃を受ける一発だった。8月25日のロッテ戦、イ・デウンの内角低めをすくい上げた逆転グランドスラム。これが記念すべきプロ初本塁打初打点となり、上林の名を全国のプロ野球ファンにとどろかせた。

 仙台育英高時代にはワンバウンドの球をヒットにし、プロでは背番号51を着ける。もちろん憧れはイチロー(マーリンズ)だ。

 今季は内川聖一の一塁コンバート案もあり、外野のポジションがひとつ空く可能性がある。12球団イチの選手層を誇るソフトバンクなだけに、すんなりレギュラー獲得とはいかないかもしれない。だが、上林は冒頭の満塁弾のように“持ってる男”だ。気づいたら「1番・ライト」で打ちまくる画が想像できる。


◎奥浪鏡(おくなみ・きょう)
【オリックス・3年目・内野手】


 176センチ95キロの巨漢内野手。懐の深いバッティングとおっとりした風貌で、「オリのおかわりくん」になれる逸材だ。

 2年間で1軍出場こそないものの、ファームでは1年目から7本塁打をマーク。フレッシュオールスターでも一発を放ち、優秀選手賞に輝いた。昨季もチームトップの8本塁打、リーグ3位の50打点を記録。ファンからは「奥浪の姿を1軍で見たい!」という声が日に日に高まっていた。

 ポジションが一塁か三塁なだけに、外国人を含め激しい競争にさらされるのは間違いない。「ホームランの当たり損ないがヒット」と公言する奥浪は、類まれな長打力を武器にブレイクを狙う。


◎野間峻祥(のま・たかよし)
【広島・2年目・外野手】


 緒方孝市監督が惚れこむアスリート系外野手。昨季は127試合に出場し、リーグ2位の6三塁打、同4位の6補殺を記録するなど、新人としては及第点の成績を残した。

 しかし、これだけの試合に出られたのは指揮官の重用があってこそ。ファームで好調をキープする他の外野手が燻ってしまうなど、弊害も生まれていた。チームのふがいない成績も相まってネット上では「隙あらば野間」と、監督批判の矢面に立たされることもあった。

 だが、批判を受けるのはそれだけ期待が大きな証。上述のとおり、俊足強肩ぶりは既にプロでもトップレベルに達してるのは間違いない。昨季の重用を無駄にしないためにも、状況を好転させられるか。


◎北條史也(ほうじょう・ふみや)
【阪神・4年目・内野手】


 若きエース・藤浪晋太郎の同期で、かつての甲子園のスター。光星学院高(青森)時代には、夏の甲子園大会で4本塁打をたたき込んだ実績を持つ。

 「ポスト鳥谷」として入団時から期待の大きい背番号2だが、華々しい実績とは裏腹に2年目までは1軍出場なし。3年目の昨季に初出場を果たしたものの、わずか1打席で2軍降格。プロの厳しさを味わってきた。

 それでも、2軍での本塁打数が1→2→10本と飛躍的に増加。課題の守備も上達の一途が見られるようだ。目指すは高校の先輩・坂本勇人(巨人)や、自主トレに同行している山田哲人(ヤクルト)のような「打てる内野手」。与えられるチャンスは多くないかもしれないが、確実にモノにしたい。


文=加賀一輝(かが・いっき)

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